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Only♥Lonely


可愛いあの子は
いつもひとり
私が知ってる
中学1年から
ずっとね

親は無関心

家事はさせる
旅行は留守番

「お前は大丈夫」

合言葉だよ

出来て当たり前

だから

あの娘なりの
精一杯で
期待に応えてる

より以上を
目指して

社会に出たら
ずっと
生活の根幹を
負担してる

ずっと


ずぅーっと

「お金」は
あの娘が
何とかするもの

家の切り盛りも
一切の面倒ごとも
あらゆることが
あの娘の
双肩に乗ってる


何だかね
疲れたんだって

これまでの人生で

2回

たった

2回だけ

救われるかもと
希望を抱いたらしい

でも
違ったようだね

昨日ね
あの娘が
小声で話してくれたよ

「マッチ売りの少女」が
羨ましいと

マッチを擦って
小さな炎の中に
幸せを見出していた

その
温かさと
喜びに包まれて
眠ったまま
旅立てたとは
最上の喜びであろうと

あの娘の
今の願いは

眠ったまま
幸せな夢をみたまま
逝くこと

現世から
無色な自分になって
シャボンのように
「パチン」とはじけて
逝くこと
なんだって

誰にも
救えない

あの娘の
心は
砕けたから


もうすぐ
ここから
去るらしい
ひっそりと
行くらしい


死なないよ
そう言ってた

でも
誰にも
探せないよ

そう言ってた

泣いて頼んだけど
聞いてはもらえない

あたしも
また一人となる

毎日の重ねから私なりの 「思い」を綴っております 少しでも「あなたの」琴線に 触れるものがあれば幸いです 読んで下さり、ありがとうございます