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刀ミュ「陸奥一蓮」感想もろもろ&考察

初日配信感想 ※以下ネタバレ注意!!

陸奥一連~本日より開幕で、配信で観させて頂きました!
ストーリーはまあ予想されていた蝦夷征討ではあるのですが、何というか、パライソとは違ってあそこまで地獄を描く訳ではなく、ややさらりとした印象です。
そして今回の出陣メンバーから予想された伏線回収らしきものはほとんどないと思ってください。(唯一あったのが初期刀が折れたと思しきシーンがあったこと)
強いて言うなら『陸奥』という場所にこだわったお話し、という印象ですが一番描きたかったのは歴史と言ってもミュ本丸の歴史かな、と。
もちろん、今までも刀ミュで陸奥が舞台となった厚樫山異聞やつはものに掠るものがあるので、その内容を知っていると楽しみが増える、という感じでではありますが…。
なのでストーリーのあらすじが簡潔にまとめて書くのが難しいと判断したので、今回は記事でストーリーのまとめはしませんのでご了承ください。

今作の見どころ

1三日月と鶴丸の内面と葛藤


ストーリー重視の方には、もしかしたらやや物足りなさを感じるかもしれません。
というのも、今作では刀剣男士の関係性みたいなものが垣間見えるのがメインのようで、ストーリーはパライソのような重厚なものではありません。
蝦夷(えみし)を扱うという難しさもあったとは思いますが、何よりも描きたかったのが刀剣男士の内面と葛藤なのかな、と感じました。
前回の花影では一期一振がピックアップされていましたが、今回はそれぞれの刀剣男士の内面……とくに三日月と鶴丸の内面がピックアップされているように感じました。
なのでミュ本丸での日常が垣間見れる部分がありますが、やや舞台上の時系列がわかりにくいです。
葵咲では三日月が大人しくしているか、と聞いているのですが、今作では三日月が本丸にいるのかどうかも曖昧です。
出陣した先の時代に三日月は現れますが、どうも歴史を正史にするためだけでなく、ミュ本丸の刀剣男士が折れないために独自の行動をとっているように思います。
そしてそんな三日月に対し「三日月には探し物があるのさ」、と鶴丸は水心子に語ります。
ただし、「絶対に見つからない探し物だ」、とも鶴丸は述べています。
三日月の独自の行動理由を理解しつつ、でも、そんな三日月を心配する一方で、信頼もしている……そして一方の三日月も恐らくは鶴丸が自分の単独行動の理由に気づきながらも見守っているのを知っている……けれどそれが共に行動する、にならないのがこの二振りの刀剣としての在り方というか立ち位置というか…。なかなかに複雑な関係性だと思いました。


2.ミュ本丸の日常が垣間見えるシーンがある


ネタバレになりますが、今までは出陣したらずっと任務終了までその時代にいることが常だったと思いますが、今回ははっきりと一時撤退をしています。
その後再度出陣するまでの間、本丸での日常を垣間見ることができます。
大包平の努力家な一面や水心子の真面目だけど可愛いところ、蜂須賀の気遣い、加州とまんばちゃんの夜食シーンなど、審神者として自本丸と比較したり妄想して楽しめるシーンだと思います。
それ以外にも鶴丸と三日月が手合わせをしていた(おそらく過去の本丸)シーンとか、鶴丸が穴を掘る理由らしきものが明かされています。


3.三日月・鶴丸・水心子の関係性


三日月と鶴丸はお互い相手を理解できるところがあり、だからこそ立場としてわかりあえないところもあるように感じます。
鶴丸と三日月が刀を交える姿を間近で見ていた水心子が何を想い考え、今後どう関わっていくのか……前回の記事でも少し考察してますが、ミュ本丸では結構この三振りの役割が鍵じゃないかな、と個人的に感じます。


考察



上記から、何となく三日月は初期刀が折れた時間軸を探し出して、初期刀が折れないようにしたいのではないか、ということと、心覚えで水心子が未来の本丸がああなってしまう(←砂漠のような、荒廃した世界)のを知っててやっているのか、みたいなことを言っていたので、ミュ本丸の三日月もステの三日月のように無限の時間を自分の意思で遡行した結果が心覚えで、それを回避するための特異点(=初期刀が折れた時間軸)をひたすら探してループしてるのではないか、と…。
そして三日月自身はその特異点で初期刀を救えれば三日月がループすることもなく、心覚えのような未来になるのを防ぐことができるのではないか、とひたすら試行しているのではないか。
だからミュ本丸の刀剣男士が折れないため、それを阻止するために三日月が出陣先に現れることを鶴丸が『三日月宗近という機能』と呼んでいるのかな、と。
一時撤退の時の引き際の良さとか、あとは三日月が何とかしてくれる、というあたりとか、水心子を折ってしまうぞと脅しをかけ三日月を呼び出すとか、三日月が出陣部隊がどういう状態になると現れるのか知っているように感じました。

その他


上記の感想・考察はあくまでも個人的なものです。
江水や花影から少しずつ刀剣の内面がピックアップされるのは嬉しいです。勿論、パライソみたいな重厚な歴史ものでも嬉しいです。
今回は推しの鶴丸がひたすら厳しい表情と悲しい表情ばかりだったので推しが辛いのは見てる方も辛いなあ、と。
何でもかんでも自分を悪者にして背負わないでくれ、と思いました。
三日月も相変わらず悲しい表情ばかりで…。こちらも鶴丸とは違うものを背負って、ほんと、平安爺たちはもう少し周りを頼ってくれ、と思いました。
救いだったのは大包平。今回も圧倒的光属性。シリアスの合間にほっとさせてくれた。
まんばちゃんは極かと思うくらい意外とシッカリしてたなあ…。卑屈さが表に出ないと、ほんと主人公キャラだよね。
加州は古参でも何となくミュ本丸のことでも聞けないことがある、というのは納得でもあり、意外でもあり…。
水心子はやはり可愛かった。ゆくゆくは君も三日月の思惑に気づいていきそうだよね。頑張れ、新々刀の祖。
蜂須賀が今回、個人的に少ないセリフの中でも印象的なセリフが多いなあ、と思った。かなり人の心を理解している刀だと感心しました。
特に「貫くのも、変わるのも、それが心であり、人だよ」というセリフ、なかなか奥が深いです。

まあ、一度だけではなかなか刀ミュの奥深さを知ることはできないので、明日以降の配信を観つつ、気になることはまた別の機会にでも書きためてみようと思います。




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