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不動産屋の転職”後”の美学『鮎の法則』

おはようございます。

木曜日の朝7時なので、不動産の仕入営業に向けて「なにかヒントになれば」と、記事を発信します。

転職”後”の考え方について、わたしなりの美学がありまして…どうやら近江商人の考え方に近いので、そのへんのことを書きました。


美学『鮎の法則』


みなさんは、『鮎の法則』って、ご存知ですか?

近江商人を象徴することわざらしく「外の世界で実力をつけて、また地元に戻り、貢献する」みたいなことです。

琵琶湖から飛び出して河川の激流にもまれ、たくましく育つ鮎もいるらしく、おだやかな琵琶湖から出ない鮎と比べると、体の大きさの差は、数十センチにものぼります。

かっこいいですよね。

BAD HOP(解散が悲しいですね)は、アーティスト活動で稼いだお金で、地元の川崎に、レコーディングスタジオを創設しました。

アニメ「けいおん!」の聖地である『豊郷小学校』も、丸紅の専務を歴任した古川鉄治郎さんが、出身地である滋賀県に建設したことで有名です。

これ

当時はめずらしい西洋建築で「東洋イチの小学校」と称され、いまでも歴史的建造物として残っています。

シブい!

自分を育ててくれた環境に対して、「世間からいただいたお金を還元することで、恩返しをするスタイル」が非常にかっこいいです。

こういった、「『鮎の法則』みたいなものを、持ち合わせていたい」と思っています。

そういう人、かっこいいですもんね。


前職に、感謝する。


わたしは、同年代で比較すると、おそらく、勤め先を変えた回数が多いほうです。

「仕入」「仲介」・「賃貸」「売買」、また、会社の規模「大」「小」と、さまざまな職場環境を経験させてもらいました。

たくさんの人に触れると「仕入営業のスタンスって、人によって様々だな」と実感します。

(仕入営業とは「マンションや戸建を開発するための土地」を探してくる営業のことです。仲介とは違い、あまり表には出てきません。)

「前の会社と、バチバチにやりあう営業さん」
「前の会社関係に、頭が上がらない営業さん」
「前の会社と絶縁状態の営業さん」などなど

とりわけ

仕入においては、前職と「ライバル関係になりやすい」という特徴があります。

悲しいかな、仕入営業の使命は、”1つの土地をどこにも譲らずに仕入れる”ことなので、前の勤め先とタッグを組むとか、譲り合うみたいなことは、なかなかできません。

(他の業界では、同業同士で「動画の共同制作」とか「タッグを組んだプロモーション活動」みたいなことができたりしますね)

そうすると、必然的に、前職とは関係性が薄くなりがちで、やめた”後”に、その人となりが表れるものです。

ただ

わたしは、やっぱり、感謝の気持ちがつよくて、仕入のノウハウを叩き込んでくれた会社や先輩に対して「恩返ししたい」が、根っこにあります。

現に

前職でお世話になった先輩などには、今の勤め先で得た「新たな発見」や「最新の情報」などを、積極的に共有しています。(前職から独立した先輩に限る)

※今の勤め先に対して、背任行為とみなされることがあるから、やりすぎ注意

こういう気持ちがあるから、『鮎の法則』に強く共感したと思うんですけど、不動産業界でこの考え方は、甘っちょろいですかね?


綺麗事をモチベーションにする。


「不動産業界でがんばっていきたい!」という新人をみていると、安直に、「金がほしい」「いい車に乗りたい」がおおい印象で,,,

他にも

「地元に還元したい」「恩返ししたい」みたいな、綺麗事をモチベーションにしたっていいんじゃないか?と、思います。

スポーツでは「高校時代の監督に、大学で活躍する自分の姿を見せる」が、最高の恩返しになったりします。

また

大学で得た練習メニューを「母校(高校)の練習メニューに落とし込む」とかも、ありです。

実際に、わたしも、そうしていました。

「スキルアップそのもの」をモチベーションにできれば、満足しないし、天井はないし、人格者にもなれると思うんです。

あなたの元上司(別会社)に、あなたの話題が「できる営業」として耳に届けば、絶対に鼻が高いと思うんですよね。笑

「あいつは、おれが教えてたんだ」と言われるわけです。

一方で

「お金がほしい」だけをモチベーションにしてしまうと、道を反れてしまうこともあるし、誘惑に負けやすいことがある。

(それも大事なのですが)

「不動産業界は狭い」と言われますから、前職との関係性を良好に保てたり、まわりの評判に気を使うのが、中長期的に戦っていくためには、必要不可欠ですよね。

綺麗事をモチベーションにしてみてもいいかもしれません。

かくいうわたしも、評判はいいほうではないので、酒癖を改めているところです。笑

ひとまず

前職に恩返しをしたいので、いまの環境で全力で努力をして、『鮎の法則」にのっとり、自分の美学を貫いてみます。

では、また来週!

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