仕入業者として、チームで勝ちに行く。
おはようございます。
木曜日の7時は『不動産の仕入に関して、ヒントになる記事』を書きます。
わたしの記事は、チームリーダーや経営者も読んでくれていますから、今日は組織論に触れました。
さっそく、本題です。
「分かる」とは「分ける」ということ。
不動産業界では、『チームで勝ちに行く』という考え方が浸透してきましたね。
大手仲介業者は、『ユニット』『チーム』『支店』で動いています。
仕入業者でも、マンションにしろ戸建にしろ、仕入ができたら「仕入」「設計」「工事」と、ひとつの物件に”チーム”で動きます。
不動産業は「マンモス狩り」と似ていて、大きな獲物をチーム(みんな)で狙います。
チームとして「どのように動くのが正解なのか?」は、知っておいて損はありません。
「分かる」とは、「分ける」ということです。
仕入は、どのような形が最適なチームであるのか?
”分けて”考えてみます。
チームタイプ
仕入チームがあるとすれば、スポーツで例えると、まさに『柔道団体戦型』といえます。
特徴は2点
環境変化が激しい
それぞれの連携が少ない
柔道では、試合がはじまれば1対1です。
別に、チームで連携をとって勝ちにいく必要はなくて、1が強ければいいわけです。
くわえて
環境変化が激しいですね。
試合が始まれば、すぐさま相手の動きに全神経を集中させます。
相手の体や、こちらのスタミナ状況は、秒単位で変化します。
仕入も同じで
仕入営業は、対「仲介業者」となります。
1対1での試合(交渉)となり、その場ではチームの連携を必要としません。
また
「売主」「仲介」「競合」の状況は、すさまじいスピードで変化しますから、環境変化は”常”です。
1日もたてば「買付が入ってきた!」とか「売主の気持ちが変わった!」とか、よくある話でしょう。
ぎゃくに
『柔道団体戦型』とは違い、『ベースボール型』というチームタイプがあります。
こちらは
環境変化が少ない
チーム内の連携が必要
という特徴です。
「ピッチャー」「キャッチャー」「外野手」それぞれの役割を全うしつつ、
「バント」や「盗塁」が戦術にあります。
コーチからサインも出ますから、連携スポーツの最たるものではないでしょうか。
また
試合の時間の進み方は、比較的ゆっくりですね。
個人的には、スポーツ観戦デートをするなら、ながら見ができるベースボール一択です。(話が逸れました。)
仕事に置き換えると、飲食店舗が近いでしょうか?
ホールやキッチンが持ち場につき、仕事は、お客さんからのオーダー対応や食器の片付けがメインです。
もちろん、連携を要します。
連携がとれないと…「料理が出てこない!」「食器が足りない!」みたいなコトが起きて、飲食店舗は回りません。
「オーダー!餃子リャン!!」つって、声をかけあって、連携をとることで、売上をたてるのです。
仕入チームとしての最適解
こうして分けてみると…仕入チームとして勝つためには、最適な形が見えてきます。
まず「結果を出す仕入営業マンを真似る」ということ。
「多種多様な人材が揃うチームは強い」と耳にしますが、仕入に関しては”嘘”です。
なぜか?
シンプルに「吉田沙保里選手」を5人揃えたほうが、団体戦で勝てますよね?
先ほどの「柔道団体競技型」を思い出して下さい。(レスリングの吉田沙保里を例にしたのは認知度が高く分かりやすいからです)
となれば
結果を出す営業マンの「考え方」や「交渉術」をいち早く共有して「吉田沙保里選手」の大量生産に務めるべきなのです。
また
環境変化が激しい不動産業界では、チーム内のルールは”できるだけ減らす”といいです。
裁量は個人に任せて、現場の変化にすぐに対応できるように、ルールを減らしましょう。
チーム内での「報告連絡相談」や「書類作成」に時間を割くと、仕入につながりません。
柔道における団体チームの中で、『試合中に、大外刈りをうけたら、すぐにチームメンバーに報告しましょう』みたいなルールがあったらどうですか?
馬鹿みたいですよね?
そんな暇があるなら、避けましょう。
一本負けします。
建売チームとしての在り方
先程、仕入チームにおいては「環境変化が激しく、連携が少ない」から、「ルールを減らして、似た人材を大量生産させる」といいました。
一方で
建売チームでみると、在り方は変わってきます。
さっきとは真逆で、『「環境が少なく、連携が多い」ベースボール型』で戦いましょう。
そこには、「仕入」「設計」「施工」が絡むので、チームとしては”それぞれのスペシャリスト”が求められます。
仕入チームの在り方としては、「霊長類最強の吉田沙保里選手」を何人も集めるのがよかったんですけど、建売チームになると「ファンタスティック・フォー」みたいに「多種多様」でいいのです。
ベースボールでも、全員が「清原選手」では勝てないでしょ?
パワーヒッター(清原)もいれば、ピッチャー(ダルビッシュ)もいれば、外野手(イチロー)がいて、いいんです。
で
環境変化が少ないので、連携は密にとらせます。
これはつまり
『ルールを多く、細かく設ける』ということです。
たとえば、「間取り変更は、事前に相談する」とか「3日に1回は工事の進捗状況を共有する」とかです。
それぞれが勝手に動き出したら、いい建売事業が成り立ちませんからね。
「仕入」は予算を抑えたかったのに、設計は「いい物件をつくるぞ」と、お金をかけた物件に仕上げたり…
仕入からすると、連携不足が原因で「ここでお金をかけた建売は、売れるはずないじゃんか!」みたいなトラブルが起きます。
仕入チームとしての戦い方とは、ほんとうに真逆なんですよね。
終わりに
このように整理すると、「強いチームの在り方」はなくて、「その時の状況に応じた、最適なチームの在り方」を押さえておくべきですね。
「昔の職場はこうだった」とか「こういうチームがいいはずだ」みたいな、時代錯誤の考え方はウンザリです。
わたしは
おおくの職場環境を経験しているから、「コテコテの不動産屋」も分かるし、「超ゆとり世代の今の働き方」にも触れています。
多角的に物事を捉えることができない人をみると、その人の視野の狭さを、人一番に実感するのです。
(そんな人といると、疲れるよね…)
だからこそ
わたしの記事を通して、1つでも、あらたな価値観を得てもらえたら嬉しいです。
朝から、わたしの記事にお付き合いいただき、ありがとうございました。
では、今週も頑張りましょう!
また来週!
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