2012年3月11日「3月11日に思うこと」
震災から1年が経った。多くの人が傷つき、死んでいった未曾有の大災害、それが発生してからもう1年という時が過ぎたのである。早い、とも遅いともいえない。ただ過ぎた、という感覚だけがある。
世間ではあの日をきっかけに何が変わったのか躍起になって探す人が大勢いるが、私は特に変わっていない自分しか見つけ出すことができない。知る限り死んだ親戚、友人はいなかったし、今いち被害を受けた土地と自分自身との関連を探し出すことができなかったからだ。しかし変わらない自分を「冷たい」とか「薄情」