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締め切りまで48時間!個人的過ぎるSLの話『Pride Across the Multiverse』
いってつです。
大きな話題を呼んだSecret Lair『Pride Across the Multiverse』を注文した。
LGBTQIA2+の人々の創造性を称えることがテーマのセットで、売り上げの半分はLGBTQの支援団体に寄付される。
残念ながら日本ではこのセットの発表に対してネガティブな反応もあった。
……確かに《熊の谷/Bearscape》のアートには驚かされた。『弟の夫』などで知られる田亀源五郎先生のアートかと思った。
今回はこのセットの購入に至った僕のお気持ちを表明する。
LGBTQセットの必要性
まず大前提として、LGBTQの人々は常に僕らのそばにいることを知らなければならない。
2021年の電通による調査では「異性愛者であり、生まれた時に割り当てられた性と性自認が一致する人」は全体の約91%だったとしている。それ以外は性マイノリティだというわけだ。(参考:『電通、「LGBTQ+調査2020」を実施』)
今日晴れる屋のイベントで戦った相手はひょっとするとゲイ当事者かもしれないし、性自認が女性だが男性装をして男性として社会生活を送っている人かもしれない。
社会は性マイノリティを黙殺してきた。いないように見せかけてきた。現在でもそうかもしれない……でも、ウィザーズやマジックはそうじゃない。
ウィザーズという会社や、マジックという商品はLGBTQの人々を無視しない。ともにある。そう語りかけるのが『Pride Across the Multiverse』なのだ。
そしてプレイヤーやコミュニティもそうであってほしい――
なぜ買うか、なぜ使うか
さて、ではこのセットを僕が買う動機はなんだろう。チャリティだから?強力なカードがFoil仕様で手に入るから?
僕自身は今のところ、「異性愛者であり、生まれた時に割り当てられた性と性自認が一致する人」、いわゆるストレートである。
周囲に何人も性マイノリティ当事者がいる。僕のパートナーもその一人だ。
結婚からしばらくしてパートナーのなかで燻っていた疑念が確信に変わり、うれしいことに僕にも明かしてくれた。僕とパートナーの生活は一般的な夫婦生活のそれとは少し様子が違うかもしれないが、僕らはそれなりに幸せだ。ある意味では、僕自身当事者と言えるかもしれない。
そんな僕であっても、ときどきLGBTQの人々のことが意識に無くなってしまうことがある。それは仕事の忙しさのためか、社会の喧騒のためか……身近に当事者のいないストレートの人々はなおさらだろう。
でもデッキにこの《太陽の指輪/Sol Ring》が入っていたら、僕はマナを出すたびに彼らのことを想うことができるだろう。
あるいはゲームに登場したとき、一緒にマジックを楽しんでいる仲間にも意識してもらえるかもしれない。
マイノリティの存在と問題を政治問題だと思っていて、「遊びの世界に政治の話を持ち込まないでほしい」と思っている人もいるかもしれないが、それ以前に「人と人のつながりの問題」だ。
同性カップルの結婚に賛成だろうが反対だろうが、そんなことに関係なく、彼らはいる。
最後に
この記事は誰かに何かを強いることを意図していない。もし僕のお気持ちに同調してくれるなら、ぜひ公式サイトで注文してほしい。
……が、はっきり言って「クレジットカード決済」+「英語での注文」+「個人輸入」とあってハードルが低いとはいいがたい。そんな方は各ショップでのシングルカードでの購入も検討してほしい。
最後に。もしあなたやあなたの周囲の人がLGBTQ当事者で、相談相手が必要なら僕に声をかけても構わない。ツイッターのDMは開放してある。discordでもOK。秘密は守ります。
SL注文したぞ!プライド月間セットはあと5日で締め切り!#pride #Pride2022 pic.twitter.com/gKDOnxqJwT
— いってつ107.6 (@ittetu_) June 25, 2022
discord ID ittetu#0237
LGBTQ当事者やその周囲のみなさん、そしてすべてのマジックファンに幸多からんことを。
統率者戦のテーブルでまた会おう。
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