Vol.342「誰かの意思に従うか、みんなの意見を集約するか」

「誰かの意思に従うか、みんなの意見を集約するか」

今、私たちには2つの選択肢が与えられています。
1、誰かの意思に従う
2、複数の意見やアイディアを集約する

1は簡単です。
まず、何も考えなくていい。そして早い。
責任はその権力者がとってくれる(感じがする)

2は大変です。
利害は衝突するし、話はまとまりにくく効率悪いことこの上なし。疲れるし、誰が責任取るの?となる。

どうやら1の方が面倒なく良さそうですね。

先日あるクライアントさんがお家をリフォームされたそうです。
普段、付き合いのある方から紹介された建築士を通して全てをお願いしたそうです。

そうしたら後が大変。施工不全も頻発し、雨漏りや配管の壊れもあり、その直しにお金もかかったそうです。巨大なエアコン、壊れる床暖房など設備も変だったと。
結果的に時間もコストもかなり割高になってしまったと。

おかしな話ですよね? 誰にも相談しなかったのでしょうか。
また、複数の業者の相見積もりも取らなかったのでしょうか?

そういうことはしなかったそうです。
業者は知らないし、調べもしなかったとのこと。

この事例を考えると前出の選択肢の1を採用しました。
でも計画は失敗。責任もとってもらえなかったのです。

一般人が不動産を扱う時には、いろんな人に聞いたり少なくとも複数の業者の相見積もりを取ったりするものです。
前出の選択肢2を実行するでしょう。

手間はかかり、効率は悪いかもしれません。
でも効率が全てではないのです。
もっと大切なことがあります。
勉強したり、思い入れを込めたり、またコミュニケーションをとって人の縁を育てたりすることです。

そうやって、人は複数の手や知恵を集めて自分で考えて生きていくものだと思います。

しかしどうでしょう?
今、私たちの生活全体が1の方向に流れている感じがしています。

誰かに任せよう。
会社に任せよう。

その結果、私たちの人生に起きる結末は誰かが責任をとってくれるのでしょうか。

先日はとある携帯電話会社が半日電波機材の故障があって使えませんでした。
家族全員がその電話を使っていると、誰にも連絡できません。
社内でその一つの回線に頼ると、業務が動きません。

誰かが責任をとってくれるのでしょうか。
それはないのです。

会社は一人の従業員の人生の責任をとってくれることはありません。政府もまた然り。一市民の人生の責任をとってくれることはないでしょう。

そう、残された道は選択肢2なのです。

勉強したり、思い入れを込めたり、またコミュニケーションをとっていくことが大切と思います。

この時のコミュニケーションは、損得の話ではありません。
お互いに何を感じているか、何を大事にしたいのか
が大切になってきます。
自分の感情をキャッチし、本当の心の内を整理する技術が必要なのです。

手間がかかり、効率の悪い選択肢2を実行するにはスキルが必要です。
どうぞ感情についても学びを深めてってください。その結果はきっといいものになりますよ。

感情の学校
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