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Vol.344「頭垂れる築地の男たち」

「頭垂れる築地の男たち」
先日、築地市場が豊洲へ引っ越すドキュメンタリーを見た。
築地を見守る神社の神様がナレーションを語る設定だ。

引越しは4日間で行われた。
その間はお店は休業。
築地のお店を閉じ、資材を洗い、運び出す。

築地の歴史は83年になると言う。
関わる人たちは真摯な仕事を通してその歴史の1ページ1ページを刻んできた。

店を片付け店主たちに、様々な思いが巡る。
中にはもう店を辞める人たちもいる。

空っぽになったお店に向かって、頭を下げる店主たち。
そして、神社も豊洲に移る。
移った先の神社に関係者が集まってくる。
そこで神事が行われた。
頭を垂れる人たちの、その敬虔な姿に胸を打たれた。

ひとは何か、自分以外の大いなるものの存在を信じている。
大切なものが傷つきそうな時、なくなりそうな時、変化するとき
ひとは何かに祈るものだ。

誰かにとっては宗教かもしれない。
誰かにとっては太陽かもしれない。

重要なのは対象が何かではなく、
その祈る心が大切なんじゃないかと思う。

祈る時、なんと祈るのだろうか。
そこに、自分の大切なものが宿っているのではないかと思う。

感情の学校
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