犬が変われば人も変わる

「犬が変われば人も変わる」
付き合いのある家に芝犬がいた。仁王立ちするのだが、少し内股で格好がつかないところがなんとも可愛い犬だった。この犬は当初変わったところがあり、それは人が近ずくと尻尾を振るのだが、遠ざかっていき、ぐるぐると自分の尻尾を追いかける様子を見せるのだ。そしてそこでおしっこをして、こちらを眺めている。

その犬は外犬として繋がれており、あまり飼い主とスキンシップのない環境だったようだ。餌と散歩は欠かさないが、褒めたり撫でたりということはなさそうだった。こういうわけで、この犬は人間との距離感がわからないようだった。自分の尻尾を追いかけて、こちらを見ている様子が「どうしたらいいの?」という顔に見える。

その芝犬と仲良くなりたかった私は、犬の側で本を読んだりして距離を縮めた。犬にとって人が側にいても怖くないということを伝えたかったのだ。そうすると、犬も人を遠巻きにしながら自分の尻尾を追うのをやめた。

それから膝の上に抱き上げて、背中を撫でてあげるようにした。犬は目を細めて気持ちよさそうにするようになった。
すると、普段の表情でも目が大きく開くようになった。
クリクリの黒い目がとても可愛い犬になった。

これは人でも全く同じことが起こり得る。
ポジティブな関係で他社と接触がないと、どうすればいいかわからなくなったり、行動がおかしくなったりする。

でもそれは習性が可能です。
今までなかった習慣を取り入れて、トレーニングすればいいのです。ただそれには心の仕組みがわかっている人のガイドが必要でしょう。
なぜなら、今までになかった習慣を取り入れるにはとても抵抗を感じるからです。
でもその先に得られるものがあるならば、試す価値はあります。

そういう風にして、自分の人間をどんどん大きくしていきたいものです。

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