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熊山取水堰(くまやま、島根県松江市)

●概要
一級河川斐伊川水系忌部川にある上水道用設備で、松江市水道が管理する。
竣功:1959年?  型式:G  
目的:W(0.382㎥/s)
堤高:?m  堤頂長:?m
流域面積:?k㎡  湛水面積:?k㎡
総貯水容量:?万㎥  有効貯水容量:?万㎥


●見学情報
駐車場:無 トイレ:無 自販機:無 天端:可 直下:可


●参考リンク・引用

https://www.ebara.co.jp/jihou/no/list/detail/__icsFiles/afieldfile/2020/11/12/259_03.pdf

https://www.water.matsue.shimane.jp/water_material/suidou_nenpou/h29_suidou_nenpou/pdf/nenpouh29_3.pdf


●道中

松江市水道の始まりは1918年。イギリス人技師バルトンの調査により、
忌部川が水源好適地として定められ、千本ダム&忌部浄水場が竣功稼働する事で開始された。
40年後、水需要の高まりから、1959年には同じく忌部川に大谷ダムが竣功。
これにより忌部川での取水は最大化されたという。
そして現在も松江市で利用される20%の上水道を生む千本ダムと大谷ダム。
久しぶりに再訪しようかと、大谷ダムにある案内板を見返していると、、
両ダムの他に、「熊山取水堰」なる記載。
(地理院地図より引用・加筆)
これは何ぞやと思ったら大谷ダムの水は直接流域以外に、
千本ダムへと流れる忌部川から導水された水に寄って生まれているそうで。
が、ネット上では位置情報も見当たらない。。斯くして現地へ。
まずはダム湖側から遡る事にし、付近道路の狭さもあって自転車で物色。
んで、早速見つけた。物々しいガードっぷりに確信。
フェンス越しに覗き込むと水路。
湖岸は茂っておりズバリの接続部は見えないが、この先には大谷ダム湖がある。
で、水路を遡ると、こんな感じ。サラサラと音を立てて流れている。最大0.382㎥/s。
接近。特に文字情報もなく、こざっぱりとしている。
更に遡ると、管路に出くわす(写真奥がダム湖側)。
管路出口。ココから上流は地下を潜る。先の案内板によれば、この管路は延長1,220m。
更に元を辿って行けば幅1.3m・高さ1.8m・長さ167mの隧道があり、その入口には扁額が現存すると想像されるのだが、この日は突然の降雨と日没に阻まれ、隧道探しはまた今度に。


忌部川上流方面へ進むと熊山堰がある。
草に埋もれがちではあるが、県道沿いにあり、看板もあるので見落とす事は無いだろう。
殆ど直下しか見えない大谷ダムと比べると、案外ガードは緩い。


右岸側に沈砂池がある。先の案内板によれば6.0x20.0m。
沈砂池上流側より。
沈砂池末端部。流れ落ちた水は大谷ダムへと向かう。


沈砂池下流側。
ここから先程の管路出口までの流れもいずれ。
続いては堰堤。ごく小ぶりだが、放流設備x3を確認。
堰堤上流の様子。ちょうど河川が合流する地点にある。
右岸上流側より。
左岸下流側より。右岸側の非常用洪水吐?がサイズの割に重厚な雰囲気を醸す。
左岸上流より。ズバリの取水口は見当たらず。水中で沈砂池側ゲートに繋がってる?


という事で、今回はココで撤退。
隧道発見には至らなかったが、水路も堰堤も意外とちゃんと見えたし満足満足。


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