見出し画像

橡の木瀬堰堤(仮、とちのきぜ、愛媛県大洲市)

●概要
四国電力横林発電所の6ある堰堤の1つ。名称は仮、付近字から。
山鳥坂ダム建設に伴い廃止の運命かも?
竣功:1958年?  型式:G  
目的:P(合計最大取水6.34㎥/s・有効落差99.5m・最大出力7,200kW)
堤高:?m  堤頂長:?m
流域面積:?k㎡  湛水面積:?k㎡
総貯水容量:?万㎥  有効貯水容量:?万㎥


●見学情報
駐車場:無 トイレ:無 自販機:無 天端:不可 直下:可(川)


●参考リンク・引用


●道中

(地理院地図より)
肱川本流、鹿野川ダム湖右岸に流れ込む舟戸川。
古くから電源開発が行われたらしく、惣川発電所(1924年運開)、
船渡発電所(1926年運開)、と2基の発電所が稼働し、
1958年には横林発電所が運転を開始している。
四電運開の発電所としては同水系初にして唯一の発電所のようだ。
(地理院地図より引用)
そんな横林発電所は取水を6箇所もの地点で行い、総水路延長は約8.6kmにもなる。
先の舟戸川で3箇所と、鹿野川ダム下流で肱川に接続する河辺川に3箇所とで取水。
河辺川本流、植松堰堤。ここには水利標があり、3.26㎥/sの取水を行っている。
写真左、右岸側に注水があり、その全てが自己水源だけではないと思われる。
注水元は支流の大成川にあるこの堰堤。
そしてこの堰堤にも更に注水口が見える(中央上、右岸側)。
そしてやってきました現地。この日は各地で寒波に見舞われたが、大洲はうっすら雪程度。
目星をつけていた谷へ。さほど深くもなさそうだしイージーモードだと思ったのだが、、
何の疑いもなく上流へ(この時すでに違和感…)。
すぐさま登りがキツくなり、これはおかしいと引き返す。
とは言うものの、その下流には排水路しかない。
まさか谷違いか?!とやや混乱。
ともかく谷の合流地点まで歩く。
合流地点に来た・・・
あ!これか?!これなのか?!!
文字情報も何もなくハテナ状態だったが、左岸の先に管路が見え、取水堰堤だと認識。
堰堤と分かると見る目が変わるが、それにしてもやはり他では見ない光景。
こんなこざっぱり整備された排水路で取水しているとは…!
がしかし残念ながら、この日は取水しておらず。
下流の様子。すぐ隣谷と合流する。
と、一応見学したが、水路を辿らねば堰堤との確証が得られない!
管路脇を歩く。早速の倒木。
って壊れてるし。。
誰がどう見ても損壊という損壊っぷり。
ひしゃげた管路。
そんな損壊地点を更に進む。
すぐに藪となる。足場も怪しく夏場なら間違いなく撤退するがこの日は突撃。
少し歩くと見事な堰堤が現れる。
そして管路は、妙に高さのある導流壁を貫いて注水する。
別角度。接近した写真なのは付近の藪が特に深いため…
こちらの堰堤では取水を行っていた。
こうして水路は植松堰堤へと向かう。
改めて対岸から堰堤を眺める。やはりただの排水路にしか見えない。
がしかし、そこに取水堰堤。こーいうのもまた一興か。
一通り見学できたので谷を去る。後で知った事だが、植松堰堤は今後、下流の山鳥坂ダム完成に伴って廃止となるそうだ。となるとこの2堰堤は?
この橡の木瀬堰堤が、再び取水する日は来るのだろうか・・・?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?