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間上発電所逆調整池(はざかみ、山口県周南市)

●概要
中国電力間上発電所の逆調整池。
竣功:1940年?  型式:G  目的:P(逆調整)I
堤高:?m  堤頂長:?m 流域面積:?k㎡ 
湛水面積:?k㎡ 総貯水容量:?万㎥  有効貯水容量:?万㎥


●位置

●見学情報
駐車場:有(グラウンド併設) トイレ:有(グラウンド併設、多分24時間開放) 自販機:有(県道沿い近隣に有り) 天端:不可 直下:可(フェンス越し)


●参考リンク・引用


●道中

錦川本流最古のダムで、真偽不明だがどーやら最古の多目的ダムでもあるらしい向道ダム(1940年竣功、山口県・中国電力共同管理)。
水道・工業用水の供給に、現在は下流の菅野ダムとも連携して洪水調節も行う忙しいダムだが、
直下の向道発電所と、これまた多分錦川最古の錦川第一発電所の他、
(写真は錦一取水口。元はここに取水堰堤があったと思われる。)
流域変更した先の富田川にある間上発電所の取水元ともなっている。
(地理院地図より引用加筆)
そんな間上発電所、放水先は、図のようにいびつな形となっているが、
例によってネットではこの辺の写真がヒットしないので現地へ。
県道3号から上流方向(更に上流には川上ダム)。人道とは別に灌漑用?水管が乗っかる古めかしいアーチ橋(多分1947年竣功?)がある。
対岸から見た所。左奥に見えるのが間上発電所。
県道3号から下流方向を覗き込む。
何やら起伏堰。左岸に取水口が見える。
上記リンク先情報によれば、ここから下流を「富田川揵水路」として、
河道をショートカットしている。
そんな起伏堰の向こうには、間上発電所の逆調整池(=旧河道)がある。
 逆調整池最上流部(↑の写真の向こう側)。
先の取水口は手前に見える斜めの小さい入口に通じているものと思われる。
中央建屋の正体はイマイチ分からなかったが、かなり荒れており今は稼働してないものと思われる。多分河道を変更した際の名残?
中には「周南市(多分)工業用水管理事務所」との看板が見えた。
発電所(左)との位置関係はこんな感じ。
間上発電所と放水口。
逆調整池はグラウンドを囲うように流れており、


突き当たりはこんな感じに。
…とそこに取水口。
ただ単に現富田川に放水しているだけではないようだ。
ズーム。
余水吐らしきも見える。
迂回して接近を試みる。
あの向こうはどうなってるのだろうかと胸が高鳴る…!
構内は立禁であるが、、
フェンス越しに見事な余水吐!と取水口。
直下で地下に潜るのがたまらん。
取水口の先は3.6kmの水路を経て、周南市へと工業用水を供給。
際立った文字情報はない。
改めて正対。
角度を変えて。ベロを出したような姿が独特。
これは土砂吐?
逆調整池下流方向。ビニールハウスのすぐ向こうを富田川現河道が流れる。
という事で、逆調整池の出口があっちにあるに違いない!
という希望的観測に基づいて現河道へと戻る。
着いた。多分あの真ん中のが逆調整池余水路出口。何やらボキッといってるが…。
左奥が間上発電所。
逆調整池との位置関係はこんな感じ。まあ間違いないだろう。
ズーム。
余水吐では見られなかったそれなりの流量が。
目的以上の収穫もあったし、これにて撤収。
界隈、富田川の歴史が詰まった感じがして、
少し時間をかけて歩いてみると期待値以上に面白い地域だった。

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