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大雪ダム(たいせつ、北海道上川町)

●概要
国交省直轄ダム。北海道電力大雪発電所の取水ダムでもある。
竣功:1975年  
型式:R 
目的:FNAWP
   発電取水量31.2㎥/s
   有効落差75.0m
   最大出力20,000kW
堤高:86.5m  
堤頂長:440.0m
流域面積:291.6k㎡  
湛水面積:2.92k㎡
総貯水容量:6,600万㎥  
有効貯水容量:5,470万㎥


●見学情報
駐車場:有(管理所横・天端右岸脇) トイレ:有(管理所内) 
自販機:無 天端:可 直下:不可 


●参考リンク・引用


●道中

(地理院地図より)
北海道のちょうど中央に位置する大雪山系。
(地理院地図より)
その石狩岳(1,967m)を水源に流れるのが北海道最大の河川、石狩川。
幹川延長268km、流域面積14,330k㎡は日本でも屈指(各3位、2位)。
そんな石狩川上流部、大雪山系の山々も見える場所に
大雪湖がある。
その湖を為すのが大雪ダム、石狩川本流唯一のハイダムとなっている。
天端は国道273号が走っており、
トンネルを抜け、三国峠を越えた先は十勝川エリア。
この大雪ダムは国交省直轄ダムという事で、設備は充実し整備も行き届いている。
駐車場は、右岸上流にある管理支所敷地内と、
天端右岸の2ヶ所にある。
見学者で賑わう事はあまり無いのか、限られた台数分しかない。
ではまず上流側から。西日をモロに受けるド逆光😅
木々を影にして設備類をズーム。
非常用ラジアルゲート2門と、この日は水面下だった常用ラジアル1門を備える。
取水設備。現地銘板によると「フローティングタイプ温水取水設備」で、最大31.2㎥/sを取水し発電&灌漑用水として下流へ。
堤体に接近。ロックフィルらしからぬ青々とした上流面。
ゲートに接近。越流タイプのラジアル。
ゲート下流側から。
下流側はこんな感じ。
天端フェンスは目がちと細かくてゲートに対してナナメなので撮影が難しい・・・
こんな感じ。洪水吐を跨ぐ樹海ブリッヂ。
(地理院地図より)
なぜ樹海?と思ったらそういう事らしい。
天端を歩く。下流側に防雪柵?っぽいもの。
この日は上流側からの風が猛烈に強かったのだが、冬は下流側からなのだろうか。
ちなみに時に5月末、日陰にはまだ雪が残っていた(この年は比較的雪解けが遅い年だったそうで?)。
下流の様子。
右岸側から下流面。こんな感じだが、この画角内、直下には発電所を備えている。
ズーム。あの建屋には発電停止時の利水放流を行うホロージェットバルブが備わっている模様。発電所はというと、上記リンクによれば向かって左上方向の地下にあるらしい。
木に囲まれて見辛いが、よくよく見ると鉄塔と送電線が見える。
・・・とこのような状況からも分かる通り、大雪ダムに対しては発電のイメージがなかった。
そんな発電所へ続くであろう下流側の道は無念の立禁。
そこに大雪発電所有りとの看板を確認するに留まる。
続いてやって参りましたは、層雲峡本流堰堤。
大雪ダム下流にあり、層雲峡発電所の取水ダムとなっている。
ここで大雪発電所に関わる何かは無いかと執念深く見学。
・・・と、見回していると!
これぞ大雪発電所の放水口!
(地理院地図より)
帰宅して水力DBを見ると放水路延長は1966.11mとあったので間違いなかろう。
放水口が見られるか否かは、発電所巡りにおいて個人的に充実度を大きく左右するポイントなので、北海道滞在のラストを何とかキリよく飾ることができて満足満足。
お邪魔しました北海道~♪

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