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井内谷調整池堰堤(いのうち、徳島県三好市) ※2023/7/20更新

●概要
一級河川吉野川水系井内谷川、四国電力松尾川第二発電所の調整池。
竣功:1953年?  型式:G?  
目的:P(合計最大取水6.3㎥/s・有効落差392.77m・最大出力21,400kW)
堤高:?m  堤頂長:?m
流域面積:?k㎡  湛水面積:?k㎡
総貯水容量:?万㎥  有効貯水容量:?万㎥


●見学情報
駐車場:無 トイレ:無 自販機:無 天端:不可 直下:可(川)
※道中ダート・落石・隘路・急坂多し。


●道中

吉野川沿いを走っていると、随分高い所から鉄管が下りているのが見える。
それが松尾川第二発電所。
取水25箇所→松尾川ダム→松尾川第一発電所と来て、
ここ松尾川第二発電所を最終地点として吉野川へと水は還る。
有効落差は両発電所とも約400mと四国電力屈指の落差を誇る。
近くからだと分かりにくいが、離れてみると物凄い落差なのが分かる。
ちなみこのポイントでは鉄管~建屋~放水口がセットで捉えられた。
放水口ズーム。あの水も元を辿れば祖谷の谷水x26だと思えば極上のロマンに浸る事ができる。
近くに戻って、発電所正門?
さすがにガードは固い。
敷地内には旧ランナや案内板が見えたが、近づくのも憚られたので遠目に…
正面に回る。草木に埋もれがちだが鉄管が見える。
国道から発電所を見下ろす。何やら工事中。
そして、界隈発電所巡りをした人にはお馴染みの案内板。
第一第二まとめて紹介されている。
そこにはまだ見ぬ井内谷(井ノ内谷?)調整池の姿が!!
右のが第一発電所で、ここから第二発電所へと送水される。
中央には何やら注水が見える。水力DBによれば取水は2箇所とあるので、恐らく近くの谷から取水しているのだろう。
(尚、このアングルは後述の通り立禁ポイントからなので、実際に見る事はできない。)
という事で、割と迷った挙げ句…
どうにかこうにか…
到着。道に迷ったとはいえまだ17時頃ではあったが、山奥は既に日没後の様相。
そして何となく察していた通り、第一発電所&調整池直通のトンネルは手前で立禁。
さすがにガードは固く、脇道なども見当たらなかった。
トンネルの向こうをズーム。視界を遮るように機器類の筐体が鎮座。。
第二発電所の案内板のような写真は撮れるワケもなく…
トンネル手前には謎の建物。文字情報は一切見当たらず。
資材庫か何か?
トンネル側ルートは諦め、当たりをつけていたもう一箇所へ。
手前バリケードも覚悟はしていたが、嫌な予感に反して開けた所に出た。
発電所巡りをしていて高揚する瞬間の一つやね。
ガードレールに挟まれた石の高欄が見え、期待は確信に…!
見上げると鉄管!!という事で・・・
見下ろせば松尾川第一発電所!!ついに捉えたりっ!!
・・・キミがそこに居ると調整池が見えないではないか!(途端に掌返し
などと言っても仕方がないのでアングルを変えたり…
脇道を探るも…
当然のガード。
もはやこれまでかと鉄管を見下ろしたり、
見上げたりしてウロウロしていると、
おーーとととととととと、と声が出た。
視界に何かが飛び込んできたぞ?!
見えた!!堰堤だ!!!
これぞまさしく井内谷調整池堰堤!
堤体の多分1/3程度しか見えないが、確かにそこに堰堤がある事にただただ感動。
右岸上流側には謎のゲート?が見えたがそれ以上は見えず、
例の注水も見えず、次回に持ち越しとなった。
一応道が奥に続いていたので少し進んでみたが、徐々に調整池から離れていったのと、
どんどんガレガレになっていた上に日が落ちて雨も降ってきたので撤退。
帰りに祖谷古道なる道が。
調べてみると、どーやらここから歩いて松尾川ダム界隈に行けるには行ける模様。
という事で、駆け足ではあったが当初の目的は達せられたので井内谷から撤収。
ちなみに道中怪しい道があったので、何とか冬枯れ時期にトライしたい。
時間の都合で今回は辻発電所跡もすっ飛ばしたし…汗

以下、2023/7/20追記

その後、井内谷を二度再訪(以下、写真の撮影時期はバラバラ)。写真は先にも触れた祖谷古道。
早速脱線だが、二度目の訪問時には折角なので祖谷側の入口にも。勿論、歩いたワケではない…無汗
で、やって参りました井内谷調整池堰堤直下。スペック不明だが堤高10m前後ぐらい?
土砂吐門がチラリ。
土砂吐門上部。曲線が美しい。
目を引くのは向かって左の水路。後述するが、これは堰堤の余水や維持放流設備などではなく、元々の川を転流させたものと思われる。
右岸。意外と接近できる。
何ともミステリアスな雰囲気。
左岸には敷地内への出入口。
調整池。左奥に見えるのが松尾川第一発電所。
手前に見える水路とは厳に仕切られており、ゲートの類や越流堤などは設けられていない。
従って、やはり元々の川の付替水路と見て間違いないと思う。
切替水路上流方向。先の写真で見た注水管が横切っている。
きっとこれがもう1つあるらしい取水堰堤からの注水なのだろう、と思っていた。
ところがどっこい・・・以下、井内谷取水設備のページへ続く。



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