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消失古長妄想/『栞と嘘の季節』

消失古長妄想

先日アマプラの消失が見放題終了だったので見ました。
見れば見るほど「選ばれなかった二人」である古長に着目してしまう。推しカプが当て馬になってるのは苦しいけどそういう共通点には萌えちゃうダブスタ。

私は消失長門よりも宇宙人長門の方が大大大大好きなんだけど、もし消失長門のかよわさや儚げな雰囲気が全部演技だったらすごい好きになっちゃうかもしれないなーって、消失見るたび思います。

宇宙人長門>>>(越えられない壁)>>>消失長門

だったのが、

宇宙人長門>>>>>>>>>>>したたか消失長門

くらいにはなりそう。壁がなくなる。
あざとくてしたたかで自分の振る舞いが男を揺さぶるって自覚してる女の子大好きです。ついでに性格も悪かったら最高。

消失世界があのまま続いたとして、キョンハルが犬も食わないやり取りをしてるのを見てしょんぼりしてる(ように見える)消失長門と、そんな長門に対して同族嫌悪的な苛立ちを覚える消失古泉とか絶対おいしい。
キョンハルを見ながら「そろそろ潮時ですね、お互いに。僕はもう諦めてますけどあなたはまだ続けるんですか?」みたいな嫌味+自虐めいたこと言う消失古泉。それに対して普段見せないようなキツい顔で「あなたには関係ない」「じゃましないで」ってキレ返す消失長門。ここで眼鏡外して古泉のこと睨んでほしい。「お前と一緒にすんなボケ」くらいの気迫で。
その豹変にさすがにギョッとしつつもちょっとドキっとしちゃってさらにイライラする消失古泉…というのがめっちゃ見たいです。太字にするくらい見たい。
消失でも通常でも古泉は訳わかんなくて自分の思い通りにならない女が好きそうだと勝手に思ってます。モテる人はモテ慣れてるから自分に同調してくる女より、反発された方が気になるという「おもしれー女」理論。
妄想が固まってるなら自分で描けよって感じだけど、キャラ改変も甚だしいから描く勇気がありません。
あとやっぱり通常世界の古長が好きだから、どうしてもそちらの方が優先順位が高くなってしまう…



栞と嘘の季節

面白すぎてすぐ読み終わってしまった…ちょっともったいない。
何気ない事実からするすると謎が解けていくのがとても気持ちよかったです。
やっぱり好きだな、このシリーズ。古典部や小市民と並んで続けてほしい。

前作の『本と鍵の季節』よりも深刻な内容で、死者こそ出ないものの精神面では殺してるも同じだなと思いました。
具体的な実害を及ぼさなくても『誰かから悪意を持たれている』と相手に思い込ませられれば、人なんて簡単に追い詰められるのかもしれない。
帯に「青春ミステリ」と書いてあるけど、この作品に「青春」という言葉から受ける爽やかさはありません(登場人物が高校生だから別に間違ってるとかではないんだけど)
不穏で冷たくて、でも清らかな感じ。それも「青春」の一種だと思える人に刺さる本だと思います。私は見事にぶっ刺さりました。

堀川と松倉の絶妙な距離感も相変わらずでした。この二人ほんと好き。
軽口は叩くけどそんなに一緒に帰ったことなかったりとか、自宅の場所を悟らせないようにわざわざ駅前まで歩いたりっていう踏み込まなさが絶妙。
距離があるというと冷たい感じがするけれど、この二人の場合は互いに過ごしやすいテリトリーが分かっているからこその距離感なんだろうな。

ラストは「えっエピローグとかないの…!?」ってちょっとなったけど、こうやってスパッと終わる方が印象的なのかもしれない。
でも瀬野さんのキャラが好きだからいつか後日談とかほんのり明かされたら嬉しいなー



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