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ぼく、オレ、私、うち、自分 1.

※ こちらの内容は、ウェブサイト(現在は閉鎖)にて2016年~2019年に掲載したものを再投稿しています。内容等、現在とは異なる部分があります。ご了承ください。

書こうと思っていたことを失念しちゃったので、どうでもいい話を書いてみる。
ぼくはこのブログを書いたりLINEやメールを打つときなど、必ずというほど一人称代名詞に ”ぼく” を使う。
そういえば口語では何を使っていたかな、と思い返してみると真っ先に思い浮かんだのが ”オレ” だった。
不思議なもので、こうして ”オレ” と書くだけでも活字だとなんだかちょっとした抵抗を感じるし、今度は「ぼく」と声に出してみると照れくさい気がする。

やはり口語では ”オレ” だなと思いはじめたところで、あれ、そうでもない気がすると思い直し考えてみたら、”オレ” に比べ使用頻度は少ないけれど確かに口語でも ”ぼく” を使っている。
まずは年上の方と話をする場合。それから年齢の上下に関係なく敬っている方や初対面の方、まだ知り会って日の浅い方などと話す場合に ”ぼく” を使っている。
つまり、それらは敬語で話すべき対象の方で本来なら ”私は” が正しい場面をどうやら ”ぼく” でやり通しているらしい。

そういえば仕事上のメールであっても ”私は” でなく、 ”ぼくは” と書くことがほとんどだったりする。もちろんそれが間違いであることも、ぼくに上司がいたら叱られるであろうこともわかっているので逡巡するものの、結局いつも ”ぼくは” と書いている。
それほどぼくは ”私” という一人称を使わない。

口語で一番使用頻度の高い ”オレ” を使う場面というのは、やはり家族やスタッフといった身内だったり頻繁に会っている人が対象だけれど、言い方としては「オレはね」「オレなんて」といった感じだから、いわゆる ”俺様” よりは ”ぼく寄りのオレ” な気がする。
こうして考えてみると意識しているつもりはないけれどかなり細かく使い分けをしていることがわかるし、その根底にあるのはエラそうにしたくない、そう映りたくないという心理に違いない。
そう思うと女性が使う ”私” というのは、便利で万能な一人称だなと思う。

つづく

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