読書が少しずつできるようになってきた

電子書籍を読むことが多くなった。

だけど、「多くなった」とはあくまで相対的な話で、実際の読書量は明らかに減っている。

電子書籍を読むのは得意じゃないらしいということに気づくのに時間がかかった。手軽だし場所は取らないし、何よりスマホで読めるからとドカドカ本を買ったは良いものの、積ん読ならぬ積みリストが増えていくばかりになっている。

電子書籍を読んでいると、視線が滑って定まらない感覚が常にある。

対比して、紙の本だとそうはならない。感覚的なものであって検証したわけでは無いけど。

最近、意図的に紙の本を選んで読んでいる。

電子書籍は、仕事で読む技術書に限定して買うようになった。技術書は分厚いものが多いし、初めから終わりまで隅々と目を通さなくても良いという技術書の性質が、視線を滑らせて読んでしまうことと相性が良い。

相変わらず、紙の本の収納スペースをどうするかという問題は残っている。

だとしても、小説や新書を電子書籍で読むのはしばらくやめようと思う。読むスピードが遅くなるのもそうだけど、何より読んでいると疲れる。ブルーライトカットレンズのメガネを買ったのに。

パラパラと紙をめくってまでして読みたい本ばかりでは無いけれど、読書の時間は読書にだけ集中したいのかもしれない。タブレットやスマホはすでに、脳が本として捉えてくれなくなっている。

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