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読書記録

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個人的な読後連想の記録
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2020年10月の記事一覧

読書記録『東京會舘とわたし(上下)』辻村深月

今年もまた結構な量の小説を読んでいるけれど、今日読んだ辻村深月の『東京會舘とわたし』は、今年、新たに読んだ小説の中では、現時点でのトップである。 世の中には一つの場所を舞台にした作品が結構ある。 ブックス・アンド・カンパニーを舞台にしたリン・ティルマンの『ブックストア』や、アリーゴ・チプリアーニの『ハリーズ・バー』はいまでも僕の愛読書だ。 良い場所には良い物語がある。 でもその物語が小説であることは少なくて、一つの場所を舞台にした作品は、小説ではなくノンフィクションやドキ