読書記録『短編小説のアメリカ52講』
アメリカの雑誌文化が短編小説の隆盛に大いに貢献したのだろうという想像から読んでみた。
自分が書くものは長編よりも短編の方が好きなこともあって、アメリカの短編小説は好んで読む。
もうちょっと掘り下げたものを期待したのだけれど、雑誌「ニューヨーカー」をめぐる作家たちのアネクドーツ(逸話)——アーウィン・ショーが言ったニューヨーカーの編集部の悪口とか、サリンジャーの「ライ麦畑」が2次大戦の終結まで掲載されずに保留になったままだったというエピソードは面白い。
中でもジョン・チーヴァ