読書記録「パナソニック再起 2030年への新・成長論」

本の概要
日本経済新聞による現在のパナソニックへの批評のような本。現状仕事をする中で、パナソニックを内側から見る視点ばかりにフォーカスしてしまっているのが現状である。しかし、外つまりは社会からどのようにパナソニックが見られているかについて知ることで、パナソニックへの理解度を深めたいと思った。

本での新たな学び

  • 玉置さんは他社で長くCIOを務めてきた人物だが、彼が弊社に参画したきっかけは樋口さんのコンタクトだったそう。→外資系出身の樋口さんがエグゼクティブ層に社外の優秀な人材を招き入れることで弊社の変革を推進しようとしているのだと感じた。加えて、人脈(コネ)は大事

  • 外部人材が全てを変えるのではなく、ただの旗振り役。本当に大事なのは全従業員の意識→その通りで、このとき人事としてはフォルトラインで対立が起きないように上手く組織環境を整えることが大事と言えるのではないだろうか。

  • 「遠慮がちだった文化も勇気を持って変える必要」(津賀さん)→自分はあまり遠慮がないタイプで、正しいという強力なエビデンスや自信があれば突っ走るがそれがなければ奥手になるタイプである。まずは現状の社内の状況を頭に入れた上で、どのような社内文化が事業に貢献できるのか模索する必要があるだろう。人にとって変革とは怖いものだ。

本での再発見

  • 社外取締役を早期から導入していたが、取締役会では社外取締役はあくまでゲストという雰囲気で、同じボードメンバーという意識を持ってもらえなかった(太田さん)→これからDEIの取り組みを加速する段階でtokenismになっていないか、という点には最新の注意を払う必要がある。

ネクストアクション、今後に向けて

  • 社外からフラットな視点で見るために書店で目に留まったこの本を手に取ったが、結論としてはあまりいい本とは言えないと感じてしまった。現状社内で変革しようとしているイノベーターや経営陣の考えばかりがフィーチャーされており、社内の現状を理解するには少し足りない、と感じてしまったから。

  • 今後この類の本はしばらく読まなくていいと感じてしまった。最近の自分の好みの本とは系統が離れていると感じた。このぐらいの本は中学生の時は好みだったように感じる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?