読書記録「図解 人材マネジメント入門」(坪谷,2020)

選んだ理由
大学のHRMの授業の古い参考書。人材マネジメントに関するベースアップ。

新たな学び

  • 多くの日本企業ではMBOがノルマ管理で終わっている(らしい)

  • 賃金設定の観点:競争力ある水準・経営を圧迫しない人件費・支払い対象の明確化

  • クラウディングアウト効果=アンダーマイニング効果

  • 報酬管理の考え方は、大きな内的報酬と適度な外的報酬

  • SPIを開発した大沢は結果の開示を行い受講者へフィードバックせよ、といっているらしい(じゃあSPIの結果も公開しろよ・・・)


  • リクルートの調査によると、リーダーの「要望性」「通意性」「共感性」「信頼性」が高いと「部下が感じている」チームは業績が高い、らしい

  • 異動が上手くいくコツ:異動後すぐには結果が出ないことを念頭にきちんと教育すること、本人が希望して異動するぐらいに高いモチベーションで異動すること

  • ストックデールの逆説:優れた企業は「どんな困難な状況でも勝てると自信を持つこと」と「極めて厳しい現実も直視すること」を両立している

学びの再確認

  • 評価の納得感を高める方法

    • 評価内容の透明性(評価項目や判断基準、評価者等)

    • 自己評価の反映

    • 評価ミーティングでの評価内容のすり合わせ

  • 新しい組織での適応のコツは「小さな成功体験を積み重ねること」

  • 人材開発は改廃が早いが上っ面だけのこともしばしば

  • チェンジマネジメント:トップダウンでの大規模改革を現場メンバーを上手く巻き込んで実現していくアプローチのこと

今後
この本がなぜ授業の参考書からドロップになったかが理解できた。いくつか参考になる点はあったものの、この本を読んで人事スキルが高まるとは思えない。大体、この会社のこの制度がすごい、みたいな視点で始まる本は役に立たない。先生の授業(ベースは海外のHR専攻の授業)がいかにすごいかを改めて体感することができた。
HR専攻(修士~博士)で使われている人事系のテキストがほしいなあ~


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