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雨と子どもとヤバいやつ

#日記

17時30分帰宅。
ベランダを確認するまでもなく、洗濯物は死んでいた。
一人暮らしを始めた頃から思っていたが、自分が洗濯するときに限って雨が降る気がする。
解決法は分かってる、ちゃんと天気予報を確認してから、洗濯すればいいのだ。
ただ、自分の場合いつの間にか洗濯物は溜まってて、洗濯しなきゃ明日着る服が無かったり、そもそも自分の行動をたかが天気如きで左右されるのも、なんとなく嫌なわけで...。

まあ、グダグダ言い訳を考えていても洗濯物が乾くわけではないので、とりあえず部屋の真ん中に洗濯物を取り込むスペースを作り始めた。
テーブルを端によけて、座布団や就活で使っていたバッグを適当に邪魔にならないとこに放り投げる。
テラス戸を開けて、さあ洗濯物を取り込むぞとベランダに出ると、子どもたちの笑い声が聞こえてきた。
3,4人で長靴を履いたまま、水溜まりに飛び込んで遊んでいるようだ。
こんな天気の中、よく外で遊べるなぁと感心しながら眺めていたら、子供のうちの一人、甲高い声の少年が急におかしな話を始めた。
「なあ知ってる?俺んちの隣ユーチューバーが住んでるんだぜ!!」
なにそれめっちゃ気になる。
洗濯物を取り込むつもりが、手を止めて子どもたちの会話に聞き耳を立ててしまった。
少年が、友達に自慢気に話してる内容をこっそり聞いてみたところ、隣の一軒家に住んでる人が夜中に叫んだり大声で歌ったり、壁を殴っているらしい。
いや、それただのヤバいやつだろ。
少年はやめておけばいいのに、その家にピンポンダッシュを仕掛けようと提案し始めた。
正直絶対に子どもが関わったらいけないやつだし、やめるよう声をかけた方がいいのか悩んでたら、少年の友達が
「いやそれ普通にヤバい人じゃん。嫌だよ」
と突っ込んでいた。
少年は、不満そうに何やらブツブツ言っていたけど、しばらくしたら納得したようで、また水溜りで遊び始めた。
少年の友達が、冷静な子でよかった。
それはそうと、子どもの話を盗み聞きしてる自分も中々ヤバいやつだな。
とりあえず、雨でずぶ濡れになった洗濯物を全部取り込むことにした。

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