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ご縁がなかった幻のポケモン

13時、起床。
起きたはいいけど、特にやることもなかった。
掃除も洗濯も済ませてあり、昨日泊りに来ていた従姉妹からは、面接に行ってくるとLINEがきていた。
学校も全休だし、その辺をぶらつこうかと思ったが、外は生憎の雨だった。
もうすっかり梅雨だ。

昨日買っておいたリンゴジュースの残りを飲みながら、机の上に山積みされた漫画をパラパラと読んでいると、机の隅の方にDSがあるのを見つけた。
今年のお正月に、実家からなんとなく持っていき、そのままにしておいたものだ。
カセットを確認すると、ポケモンのダイヤモンドが入っていた。
おそらく自分が一番ハマったゲームであり、友達ともよく通信して遊んだ。
年季の入った、青色とも藍色とも言えないカセットを見ていると、小学生の頃遊んだ思い出が頭の中にあふれかえってきた
特定のポケモンをゲットするのに、複数人と通信する必要があったので、あまり話したことのないクラスメイトと協力したり、デマ情報を流して全員のデータを、バグらせた友達を袋叩きにしたりと、あの頃はポケモンが友達との関係を築くための大きなファクターだった。

そういえば、最近になって幻のポケモンであるアルセウスを捕まえる裏ワザが発見されたらしい。
やることもないし、ちょっくらアルセウス捕まえてくるか。
DSを起動して、YouTubeで裏技のやり方を説明している動画を検索し、実際にやってみることにした。
自転車に乗って街の中をぐるぐる回って、しばらくすると画面がバグって真っ暗な場所に入った。
歩数チェッカーを使い、上に行ったり下に行ったり、何度も失敗した。
とにかくアルセウスに会うまでの工程が長く、集中力のない自分にはとても辛い作業だった。
30分くらい経って、やっとアルセウスが出現するポイントにつき、戦闘が始まった。
レベル80となかなかの高レベルで、倒さないギリギリまでHPを削るのに苦労した。
アルセウスの体力ゲージが赤色になり、さあボールを投げて捕まえようとバッグを確認したところ重大なミスを犯していることに気づいた。
モンスターボールを買うのを忘れていた。
せっかく苦労してここまで来たのに。
何度も面接を受け、最終面接で落とされた企業のことを思い出した。
今回はご縁がなかったようです、とアルセウスが笑っているように見え、なんだかいい年してゲームに夢中になってる自分を客観視すると、バカらしく思えてきた。
DSの電源を切り、とりあえず山積みになっている漫画を片付けることにした。

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シェイシェイ
備忘録である。