僕の気になる彼女は(イズミVer.)【短編小説】1300文字
火曜日と木曜日は部活が終わった後に自主練をする。シュート練習だったり、個人技を磨いたり。
ベンチ入りメンバーには選ばれたから、そこから固定レギュラーを目指している。ライバルは同じポジションの林だ。あいつはそつなくこなすタイプで残って練習することはしない。
帰りは駅前の大型書店でコミックや雑誌、実用書や専門書をチェックしている。
これは後付けだ。駅までバスに乗る口実だ。
いつも通り自主練で遅くなり、バスで彼女がやってくるのを待っている。
木曜日は彼女が部活で遅くなる日だ。
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