自分の意見は正しい、とか思ってません?
限界を決めるヤバイ思い込み「確証バイアス」
「確証バイアス」は、
自分の考えや行動が正しいと思い込み、反対意見には耳をかさず、
常に自分が正しかったと証明できる情報のみ受け入れる
ヤバイ思い込みのことです。
CEOや役員など権力を持った人や、ネガティブ思考が強い人が持ちやすく、
確証バイアスにとらわれている人は、
自分の成長を止めていると言えます。
確証バイアスにかかっている危険思考
例えば、
①「字が汚いから、だらしない性格をしている」
②「O型だから大雑把」
③「飲み会にこないから、協調性がない」
④「あいつはおとなしい性格だから、重要なプレゼンには向いていない」
⑤「転職回数が多いから、能力が低い、正確に難がある」
など、
ステレオタイプとも捉えられますが、
確証バイアスは、
それに加えて自分が正しいと思える証拠を探そうとします。
①であれば、
本当は几帳面な人できちんとした人であっても、
字が汚いことを理由に、たまたま片付け忘れたとこを見つけ、
「ほら、あいつはすぐテーブルの上を散らかす人間だ」
と、
たまたまできなかったことだけを真実としてとらえます。
その日は急にお腹が痛くなって、先にトイレに行きたかったのかもしれないのに。
③に関しては、
私のことでもありますが、協調性がないわけではなく、
単純に、誘われた会に全く興味がないから行かないだけで、
協調性がないわけではないのです!(たぶん)
意味のないことに参加する時間があるなら、
家族と過ごしたり、勉強することに時間を使いたいのです。
自分の尊敬している人、憧れている人から誘われたら、夜中でも駆けつけますが、
私の尊敬している人にそんな非常識な人がいないだけです。
④に至っては、
会社の大きなチャンスを逃す可能性もあります。
例えばその人が、プロジェクトにかなり強い気持ちで取り組んでいた場合、
おとなしい性格とか関係なく、
人に伝わる熱いプレゼンをする可能性があります。
私も人前で話すのはそこまで得意ではないですが、
自分の好きなこと、「サッカー」や「ゲーム」
など、
趣味のことに関してであれば、かなり熱く語ることができます(笑)
普段おとなしいから任せられない。
という判断ではなく、
候補となる人がどれくらい熱い気持ちを持っているのか、
冷静に判断できる上司や経営者が有能だと思います。
確証バイアスによって、誤った線引きをしていると、
大きなチャンスも逃すことになります。
人の評価だけでなく、自分にかかる確証バイアス
何も他人の評価にだけ、確証バイアスがかかるわけではありません。
一番怖いのは自分自身に確証バイアスを持ち、
ダメな人間と思い込むことです。
「私は○○だから△△できない」
こういった思い込みにとらわれていると、
目の前にチャンスがあっても行動に移せず、
今までと変わらない生活を送ることになります。
変わらなくていいと思っているなら、それでもいいですが、
ここまで読み進めたということは、
恐らく「変わりたい」という気持ちがあるのだと思います。
「そんな簡単に言うなよ」
と思われるかもしれませんが、
かといって、このまま放置していては何にも変われないわけです。
ここが一番しんどいポイントなのですが、
この1歩を踏み出して、歩き続けることが習慣化されれば、
迷いなく前に進むことができます。
変われないと思っている人は、
恐らく、ものすごく大きな目標だったり、
大胆な行動、短期間での変化をイメージしているのではないかと思います。
何か一つのことを習得するのもそうですが、
なぜか大人になると、「すぐに結果を求めたり」、
「1回失敗しただけで自分には才能がなかった」と思い込むのです。
ですが、これまで人生を思い返してください。
「なんでもかんでもすぐに習得できましたか?」
「自転車の補助輪をはずしてすぐ乗れるようになりましたか?」
「今の仕事のスキルを入社して1週間で習得できましたか?」
「一回英語を習ったからといって、ペラペラに話せるようになりましたか?」
ごくまれにそういう人もいるのかもしれませんが、
ほとんどの人は、数多く失敗し、数多く恥をかいて
時間をかけて学んだはずです。
自分にかかる確証バイアスは、
自分のこれからの成長において大きな障害になります。
すぐになくすことは難しいですが、
確証バイアスは、生まれ持った資質ではなく、
後から植え付けられた「思考」になるので、
書き換えることが可能です。
1つの情報が全てだと思い、決めつけることはやめて、
自分にとってポジティブではない情報もまず受けいれて、
そこから考察する。
あの人はこういってたけど、本当にそうなのか?
自分はこれまで失敗してきたけど、本当に才能がないのか?
本当は単純にやり方が間違っていただけじゃないか?
かける時間が足りなかっただけじゃないか?
「こんな風に工夫すれば自分もできるかもしれない」
物事を一辺倒でみるのをやめて、すべてのことに可能性を見出す。
そしてトライ&エラーを繰り返す。
大きな目標でなくても、まず自分で無理がなくできる範囲で試してみる。
簡単なことでいいんです。
「今の仕事に関わる本を読んでみる」
「逆に全く違うジャンルの本を読んでみる」
「SNSの批判的なコメントに同調するのではなく、逆の立場・違った視点で考えてみる」
「一般常識を疑ってみる」
その繰り返しをしていれば、
確証バイアスは自然とあなたの中から消えていきます。
「自分の意見は正しい」
まずはそれを疑うことが成長のチャンスにつながります。
まだまだ未熟ものですが、良いコンテンツをお届けできるように頑張っていきます。