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運搬業から始まり、ミニスーパーを経て『セブン-イレブンあきる野戸倉店』

 戸倉交差点にあるセブンーイレブンは観光客や地元客で賑わっている。この場所にセブンーイレブンが出来て30年になるという。開店して8年後に優良店として推奨を受け、横浜アリーナで表彰された。約2000人の前でお礼の挨拶をした時は、考え深く、感動で涙が出たそうだ。

現在のセブン-イレブンあきる野戸倉店。お店はお客様で賑わっている


 セブンーイレブンのオーナーは山下敏夫さん、良子さんご夫妻。お店の原点は明治時代で山下さんの祖父が戦争に行った報酬金で馬を買い、炭などの運搬をし、帰りの空荷がもったいないので、草履や下駄を仕入れ軒下に吊るして祖母が売ったのが始まりだという。

昭和38年頃の写真で、中央にお店がある。 駐車場はまだなかった

山下さんがお店を継いだのは10代の時で、父を早くに亡くしたため、苦渋の選択だった。当時の事を「継ぐと決断した時の祖父母の喜ぶ顔が、今の私の活力になった」と敏夫さんは話す。

優良店として、表彰された時の写真。左側が敏夫さん、右側が良子さん。
中央に当時の会長鈴木敏文さん。取材もお二人で受けてくださり、山下さんご夫妻のお人柄も
長年地域に親しまれている魅力に感じた

 敏夫さんが20歳の時に新しくお店を建て替え山下酒店をオープンした。酒の他にも八王子の市場に野菜や肉、魚を毎日仕入れに行き、地域のミニスーパーとして20年ほど親しまれた。平成に入り、酒の安売りやスーパーの販売で売り上げが伸び悩んでいた時に、セブンーイレブンが五日市の各酒店に勧誘に来た。本部の説得もあり、時代に合ったお店に変えてみようと決断し現在に至る。 山下ご夫妻は戸倉生まれの、戸倉育ち。「地域のためにやろうと思った。地元の方には感謝している。また、長年勤めている従業員のおかげで、楽に仕事が出来ている」からだと長年地元で続けてこれた理由を話す。

山下酒店はお店を7、8回建て替え、続けてきた


良子さんはオープンしてから毎日欠かさず、トイレにお花を飾っているという。そんなお客様への細やかな気配りや、地域への思いがお店の魅力になっている。 最後にこれからについて尋ねると敏夫さんは、経営は息子に任せているので、裏の畑で農業をやりたいとの事。良子さんは、これからも地域に愛されるお店を目指したい、また好きな旅行にも行きたいと話してくれた。

株式会社 山下
セブン-イレブンあきる野戸倉店
[住所]あきる野市戸倉183
[電話]042-588-5091

セブン-イレブン武蔵五日市駅前店
[住所]あきる野市館谷255-1
[電話]042-596-2575

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