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わたしの五日市めぐり 寄稿:村井 正己

「おにぎりの話し」

 五日市の道を歩いて、お腹が空くと、食べたくなる「おにぎり」があります。ひとつは、やまざき酒舗さんのおにぎり、もうひとつは、do-mo factory blan.coさんのおにぎり。前者は、昔ながらの素朴な梅干し、しゃけ、たらこ、しそわかめの4種類のおにぎり。具と程よい塩味が効いて、とてもおいしい。後者は、鮎おにぎり。具の種類は鮎ふりかけと鮎味噌の変わり種。これは、お店のあじさい茶といただくと滅法うまい。

 今回、おにぎりを書いたのには、高井研一郎著(漫画)『続横浜百年食堂』(少年画報社 刊)のある一節「おかかおにぎり」を読み、何故だか五日市の二つのおにぎりを思い出しました。その物語の中のセリフで「おにぎりって、ただ、ご飯を握っただけものじゃないのね。食べる人を思って握って、握った人を思って食べるから美味しいのかも」。

 2つのお店のおにぎりは、まさに食べる人を思って握っているから、美味しい。五日市の飲食店は、美味しいところが多い。食べる人を思って作っているからと思います。ごちそうさまでした。

村井 正己:1965年東京・町田生まれの町田育ち。16歳で五日市と出会い、街の魅力に触れ、第2のふるさと・心のふるさとと自認する。映画・美術・本をこよなく愛する。好きな映画は『五日市物語』。五日市ほしぞらシネマの企画チームのメンバーとして活動。

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