増戸でオープンしました!〜豊かな海鮮の味わいを日常に〜『漁師料理さとう』
武蔵増戸駅から山田通りを北へ。消防署のすぐ先に、元漁師が腕を振るう海鮮料理店『漁師料理さとう』が令和5年9月にオープンした。
ご主人、佐藤 佳さん(53)は、神奈川県横浜市鶴見区出身。旧東海道沿いの両側には、当時魚屋さんが70軒ほどズラリと軒を連ねていた。毎日、活気のあるその道を通って学校に行き、放課後は通りの裏手を平行に流れる鶴見川でハゼやボラを釣って遊ぶ、という子ども時代。自然と、魚に関わる「漁師になりたい」と思うようになった。また、魚屋の大人達に可愛がられ、魚の卸し方を教わり、何度も練習させてくれて料理も好きになった。なんと、小学校の卒業文集の「将来の夢」には、漁師と料理屋と書いていたとのこと!
高校は地元の水産高校へ。最高の思い出が、ハワイ沖でのマグロ漁の実習という青春を送る。卒業後は観光船の仕事に就き、船舶業の経験を数年積んだ後、縁あって近海での巻き網漁の漁師の職を得た。2年で船長になった後も、マグロのはえ縄漁や、海外の漁船、魚市場等、様々な経験を積んだ。沖では、漁師仲間に捕れたての魚料理を振る舞い、楽しみながら料理の腕を磨き、陸での長期休暇は、奥様・早苗さんと共に、美味しい海鮮料理を求め日本中を車で旅して回った。 そして、60歳前を目標に店を構えるべく、漁師をしながら準備を進め、4年ほど前に、この地に居を構えた。 店の内装は、自分達で試行錯誤しながら少しずつ設計。お二人の目と心が行き届く、明るく落ち着いた空間に仕上がった。仕入れは、毎朝八王子の魚市場で。その日に見定めた魚により、メニューは毎日変わる。料理に合う日本酒も、5種ほど用意されている。
目指しているのは、「敷居が高いと感じさせず、地域の人達に気軽に食べに来てもらえる」お店。「好きな魚を、その人の食べたいように調理するのが一番美味しい。煮物でも焼き物でも、メニューになくてもどんどんリクエストしてほしい」と、佳さん。
また、グループの集まりや季節の行事など、用途に合わせたお料理も、お持ち帰りでご対応されているとのこと! 何でも応えてくれそうな、頼もしさと温かさに溢れていた。
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