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スーパーウーマン

私の憧れのロールモデルはみんな同じハーモニーの麻婆豆腐をつくる。

2年前の夏、あるプログラムに参加するためアメリカ・シアトルを訪れた。一か月の少し長めの滞在だった。プログラムでは、ホームステイ先をご用意いただき、出発の数日前にその詳細をメールで受け取った。

ホームステイは今まで何度か経験していた。初めて海外に行った時もホームステイでの滞在だった。 スモールギフトを選びたいから、どんなご家庭にお世話になるか知っていたいなと思ったりしていた。

メールをとうとう受け取って、お名前がなんと日本名!あさこさんと言うらしい。そしてそして、現地でサステイナブルな心のシェフをしているらしい。わあ、なんと興味深い。

そして、はるばるシアトルに到着し、あさこさんとご対面。お顔から溢れる”お母さん”感が堪らなく素敵で、この瞬間に、この1か月とても温かい日々になるだろうと確信したのを今でも鮮明に覚えている。

プログラムは、目が回るほど忙しく、唯一の癒しは、帰宅していただく夕食だった。自分がアメリカにいることを忘れそうになる、和食や発酵を生かしたおかず。夜遅いと、お手紙なんかを一緒に置いてくれて、そのときちょびっと泣いてしまった。

数日が経って、初めて早く帰れた日。あさこさんと麻婆豆腐を作った。(私は横で見ていただけ汗)私の母も、料理のお仕事をしていて、麻婆豆腐を一から作る。あさこさんもそうだった。味見したとき、びっくりした。母の作る麻婆豆腐と同じ味だった。(正確に同じ味というより、安心する味。同じハーモニーというとわかりやすいかな)

そんな日から、数年経って、私は勝手にあさこさんのことを母だと思っている。新大久保で会ったり、山梨で会ったり、茅ヶ崎で会ったり。もう、再会できた時は話が止まらなくて・・・

料理や食の知識は、広辞苑5冊分くらいあって、そのうち2冊は多分麹苑(笑)そのくらい発酵マスターなのだ。私もあさこさんに出会って、玄米麹を欠かさずお家で作っている。

食べることは生きること。今食べるものが、明日の私をつくる。今手に取る食材が、明日の世界をつくる。あさこさんと話すと生きることを考える。

食べることに向き合うことは、自分と向き合うこと。忙しいと色々理由をつけて、自分と向き合う時間を取らなくなってしまう。

当たり前のことがどれだけ大事かをいつも教えてくれる。

あさこさん!ありがとう:)そしてお誕生日おめでとうございます。遅くなっちゃったけど、あさこさんとのストーリーを時間をかけて綴りたくて。

いつかインドで、羊の胃袋でできたチーズをたべましょう!!!!!



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