見出し画像

忘れられないいちにち🫠~前編~

もしこの先、
「トロント生活で1番記憶に残ってるいちにちは?」
って聞かれることがあったたとき、今のところ真っ先に頭に思い浮かぶであろう日のことをここに書き記します…

2023年2月3日(金)

その日は28年間生きてきた中で史上最も寒い日


朝8時起床。

めちゃくちゃ晴れてるけどすでに気温は-18°
外は氷の世界🧊

ふと天気予報みたら
ん?なんか警報でてる?

どん引き。

🥶🥶🥶🥶🥶🥶🥶🥶

これまでも寒かったけどこれは別格…

できることなら1日中家にひきこもっていたい状況ではあったけど仕事でそうもいかず…
しかもなんとこの日、わたしが働くライブハウスで行われるイベントはSOLD OUT …!

いやでもさすがにやばめな警報もでてるし、やぱいくのやめよ〜みたいな人が増えて、実は暇になったりとかもあるかもな〜なんて…

この時はぼーっと歯を磨きながらそんな呑気なことを考えてた…

【その日の仕事スケジュール】
12:00-17:00 ダイナーでサーバーの仕事
 〜一旦帰宅して休憩〜
21:00-2:00 ライブハウスで※コートチェック
※ お客さんのコートとか私物を預かる仕事

昼間はめーーーっちゃひま
そりゃだれも外歩いてないし!
警報でてるし!
店の中いても寒いし、
看板だしに15秒外に出ただけで内臓まで冷える

とにかく寒い💢

キッチンの👨🏻‍🍳に
「今日夜仕事?一回家帰ったときもっと厚着してこないと、帰りしぬよ?」って真顔で言われた

とにかく17時になったら速攻で帰宅して
坦々麺食べて体内をあっためよう、
ほんであともう2枚服を着よう
そう心に決めて昼間の仕事をこなした

……

17時!!!!
🙂(坦々麺っ坦々麺っ)
次のシフト担当を待つ

15分後。
🙂(つぎが来ぬ。でもまだ待てる。)

30分後。
😕(おそ。せめて連絡をよこせい!)

45分後。
🤪(いやおっそーー!!!!!)

17:00〜出勤予定なのは、
わたしがムスカと呼んでいるインド出身の女の子
(名前が長いので略してムスカ)

何時ごろつきそう?に対して
「On my way」(今向こてます)
とだけ返信がきて以降、彼女は一向に現れず、
でも待つしかないのでとりあえず待ったところ
結局1時間後の18時に「そ〜りぃ〜」と登場

内心こんにゃろうと思いながらも学校帰りだし仕方ないので、
おつ!See you later !
と言って速攻で帰宅


無事坦々麺をたべて一瞬仮眠


ふと
😶💭ところで今日のコートチェックはわたし1人でやるのだろうか…
前回マネージャーに、「今度からは1人でやってもらうかも」と言われたことを思い出して不安がよぎる

この日のコートチェックはわたし含め3人。
わたし以外の2人は1階の超絶忙しい場所の担当になるだろうから、そうなるともしやわたしは2階の方をりとりで…

コートチェックをするのはこの日で3回目。
1回目も2回目もそんなに忙しくなかったし、もう1人経験者がいたのでなんなくこなせていたものの、
SOLD OUT イベントでわたしひとり…?
いやでも、、えええええ

と思ってマネージャーに
「ちなみに今日ってわたし1人でやるの?」
とメッセージで聞いてみたところ
「Most likely.」(たぶんそうなるかな)
と返信が。

ええええ!!!となるとこんなゆっくりしてられんよ!!!
一刻もはやく仕事場に戻っていろいろと準備しないと間に合わん!!!

もともと20:50くらいに戻るつもりだったけど、30分前にはついとかないと準備が間に合わない!と思ってそのままの勢いで家を出た
(ちゃんと服は重ね着した)


職場までは路面電車に乗って約20分

外は極寒
電車はよ来いはよ来い
…あれ、来ない…
寒い、来ない、寒い、来な寒い寒い寒い
Googleマップでは5分後にくるってなってたのに来ない!!!!!
寒すぎて待ってられない&間に合わないかも説も浮上してきたので、めっちゃもったいないけどやむなくその場でUberを呼ぶことに…

くうううもったいねええ😭
でも仕方ない…
でなんとか無事到着…!!!

持ち場に向かおうと店に入るとマネージャーに呼ばれた

💁🏻‍♂️「やぱ今夜はかなり忙しくなりそうだし、1人助っ人呼んであるから。2人で協力してがんばって!」


😮‍💨💭(おおお!よかったぁーーーーーひと安心、、)


2人ならなんとかなる。
不安で緊張してた気持ちがちょっと和らいだ

やっぱり2階のコートチェック担当だったので2階に上がると、まだ誰も来ていなかった

こんな感じ。

・ハンガーに番号札を取り付けて番号順に並べる
・レジの準備

用意することといえば基本これだけなんだが、
SOLD OUTの場合は、軽く見積もったとしても300〜350人くらいのお客さんが2階にコートを預けに来るはずなので、それだけのハンガーを用意しとかなきゃいけない


1人で黙々とその作業をしてると1人の女性がやってきた

Heyyyyy ! ここが2階のコートチェック??

あ!多分マネージャーが言ってた人!!
と思って挨拶に行くと、めちゃくちゃベテラン感が漂う元気なおばちゃまが立っていた

Chihiroですって名乗ると
「Chi…ち、ちき?」って困ってたので、
「ちぃでもなんでも呼びやすい名前で呼んでください!」と伝えたところ

Ok! Nice to meet you ちぃちぃ!”
と言われた

新しい…!!!
まあいいか!!(笑)

彼女の名前は” JJ “(と呼ぶことにします)

JJは女性マネージャーのお友達だそうで、
子どもも自立して家にいても暇だからたまにここの仕事を手伝っている、とのこと


お互い自己紹介をすませて、
今日は忙しくなるみたいなので協力してがんばりましょう!!!!
って言ったあと、JJから衝撃のひとこと 

で、コートチェックってなにやるの?


なぬ!!!!!!
もしや…と思ったら

コートチェックを手伝ってあげてって言われて来たんだけど、わたし一回もやったことなくて。何すればいい?

おおおおお
🙉🙉🙉🙉🙉
そうでしたか!!!
初めてでしたか!!!!!!
ということはわたしが手順を説明しなければいけない!!

開場まで10分きっているぞ!!!!


コートチェックは決して難しい仕事じゃないんだけれども、番号がごちゃごちゃになったり、違うコートをお客さんに渡しちゃったりしたらthe END

それはぜったい避けたいので、
どうにかうまいこと伝わるように、1人でお客さん役、レジ役、コート預かり役を演じてデモンストレーションをしてみた

JJはだいたい分かってくれたみたいで、
「おーけー!いけるいける!なんとかなりそう!」
と言ってくれた


役割はこう↓

私→お客さんが来たら何着預けたいかを聞いてコートを預かりJJにパス、お金を受け取るフロント担当

JJ→コートをハンガーにかけて、番号順に後ろのラックにかけるバック担当

私はこれまでJJ側の役割を担ってきたのだが、今回は初めてフロントを担当することに。


開場までに無事準備は完了✊


JJもああ言ってたことだし、2人でやればなんとかなるか!!!

そして開場

この日のイベント内容は、2時までひたすらダンス音楽を流して踊りまくるRAVEだったので、お客さんもまばらにやってきて、
あ、やっぱりそんなに忙しい感じじゃない…?かも…?これならいける!!!

そう確信した


けど間違っていた
完全に舐めてた

このあとあんなにもカオスではちゃめちゃな事態がまちうけているとは…
私の頭に「逃げ出したい」という文字が浮かぶことになるとは…


ここからながいながい夜がはじまる…

後編へつづく🫠


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?