忘れ物と私③

忘れ物と私。
切っても切り離せない縁。もはや忘れ物と共存し続ける人生と言ってもいい。
基本、いつも常に何かを忘れている。これまで人生日々全力投球、忘れ物に対しても細心の注意を払ってきたが、それでも忘れる。
1日24時間、そのうちの1/3近くの時間や労力を忘れ物対策に費やしているのではなかろうか。


まず、貴重品。
主に財布、鍵、携帯、定期、など、忘れると家に取りに戻らねばならないレベルの代物。こいつぁ半端なく忘れる。なくす。毎日貴重品達が私が眠ったあとこっそり打ち合わせをして、「今日は誰が家に残ろうか…」と、ローテーションを組んでいるんじゃなからうか。と一時期本気で疑い、徹夜で貴重品を見張っていた翌日、案の定というかもちろん、何某かを忘れていた。
あまりに忘れるので、それらの品々には紐をつけ、ベルトに結んだり、首から下げたり、文字通り肌身離さず。それで忘れ物倍率は激減し、一般レベルの忘れ物倍率まで下がったが、それでも忘れる時は忘れる。そういう時のために、カバンには小銭入れを縫い付けている。非常用小銭入れ。基本非常事態にしか手をつけない。世の中金だ。大抵のものは金で買える。汗拭きタオルや水筒を忘れても死にやしない。

駄菓子菓子!財布を忘れると相当困る。取りに戻ると会社に遅刻。そんな時のために、だいたい職場まで往復できて、自販機でジュース買えるくらいの緊急小口を非常用小銭入れに入れておく。


忘れ物対策は、二段構え。忘れないような工夫と、忘れた時の工夫。
忘れ物をする時というのは自分の中である程度タイミングが見えてきた。長い忘れ物との戦いとそのモニタリングの成果だ。ひとつはカバンを入れ替えた時。仕事用カバンとプライベートカバン、など、カバンを替える時に必ず何かが生じる。なので休み明けやカバンを入れ替える際は必ず自作のチェックリストを活用している。カバンの中にもルールを作っておく。これはこのポケット、と、あらかじめ自分の席を持ち物たちに自覚させるためだ。もちろん自分も自覚する。しかし、慌てふためいている時など、いつもの場所ではなく、「急いでいるからとりあえずここ。」とすると、後で大惨事。自分でもとっさにしまったものの位置を覚えてられないので家中大捜索。そしていつも同じところを探し回り、何週間も経った頃、訳の分からないところからでてくるのである。毎日が宝探しだ。


持ち物だけでなく、あらゆる場面で忘れ物とは長い付き合いだ。コンビニで買った商品お金払っておいてくるとか。ドリフかよ!なんならついでにふと置いた財布まで忘れてくる。最近は紐をつけているので、忘れた財布はそのまま紐に引っ張られ、ズルズルとお散歩することによって自他ともに気付くことができる。しかし笑い事ではない。ひとつひとつはシュールでも、積み重ねていくととんでもない。


努力不足だとか、意識の問題、と言われてしまうことも多々。頑張ってもできない。普通の人が簡単にできてしまうことが私にはできない。大して役に立たない人にはできないことはできたりするのに。例えば円周率の暗唱とか。3.14159265359…


特別なことはできなくていい。普通なことを普通にできるようになりたい。しかしそうは生まれてこなかったので、できない自分を責めて暑苦しく努力をするのではなく、日々楽しみながら様々な工夫を凝らしていくのがいいと感じる。忘れ物に関していえば、忘れないシステム構築、そして忘れた時の対処。PDCAの繰り返し。システムとかアルファベットとか横文字をかっこよく並べてみたが、全然少しもカッコよくない忘れ物エピソードでした。

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