性別と私②

私はシスジェンダー女性だ。
生まれてきた身体と性自認が女である、ということ。

「性別と私」というトピックだと、もしかするとトランスジェンダーの人だけの話になると思う人もいるかもしれないけれど、いわゆる心の性別や体の性別に違和感がなくても「自分の性別」や「他者の性別」「社会から見られる性別」について考えないでいられるかと言うとそんなことは全くない。

※ここからは男女二元論的に見えてしまう「男」「女」という言葉を用いるが、中性、無性、トランス女性、トランス男性などあらゆる性別を無視している訳ではない。「男らしさ」「女らしさ」などに使われる「男」「女」について触れていく。(うまく伝われ!)

「女の敵は女」「女って怖い」「女の子からはシャンプーのいい香りがする」「我が強すぎる人は女性らしくない」「不倫を許す妻はいい女」「女は化粧をするもの」「がさつな女はモテない」「ムダ毛があると女として見れない、失望する」「太っている女は女を捨てている」「女の価値は若さと容姿」「女というだけで医学部受験で不利になる」「痴漢に合うのはあなたが性的に魅力的だから/自衛が足りないから」……書いていて具合悪くなってきたのでこの辺りで。

歳を重ねるにつれ、居心地のいい人とばかり一緒にいるようになり、こういった言葉を聞く機会は減ったけれども、少し外に出ればあちこちに転がっているのが今の日本の現状。
声を上げないと泣き寝入り、声を上げると「クソフェミ」と言われる。
さすがジェンダーギャップ指数ランキング先進国最下位国、日本である。

「夫を立てて、一歩引いて話してみましょう。一から丁寧に教えてあげましょう。」
こう言われる男側は、バカにされているな、と怒りを覚えないのか。
それとも「男ってバカだからさ」というノリをやっていたいのか。私には分からない。

女辞めたいなーと思う日がよくある。だからといって、男になりたいわけでもない。「女性」が背負わされているものから解放されたいだけ。
全ての男、もしくは男に見える人が嫌い、憎んでいる訳でもない。(差別する人はごめんなさい。)
男性に伸し掛る抑圧も解放されて欲しいと思っている。
女には女の抑圧、男には男の抑圧があって、「どっちが大変か選手権」をしたい訳じゃない。
私が求めているのは「どっちも大変だからその足枷を皆でぶっ壊していこう」なのだ。

私は髪が長いし肌も白いし顔も薄いしフェミニンなお洋服が好きなので「大人しそう」「女らしい」と言われるが、ドッカンバッカン何もかもがとっちらかってて奥ゆかしさなんて1ミリもないし、アイアンマンが大好きだ。

どんな性別だって、どんな格好してたって、どんなものが好きだって、どんな性格だっていいじゃない。
「いい娘」「いい彼女」「いい女」でいるのはもう辞めたし、仮にこの先「いい妻」や「いい母」を求められても御免だ。(なるとは言っていない。)
まぁ、いい人間にはなりたいな。

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