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みんなで作るプレミアリーグ通信簿 〜マンチェスター・ユナイテッド編〜

はじめに

こんにちは!okut@nです。今回はDan.(小津 那)さんの依頼を受けてユナイテッドの通信簿を担当させて頂きました。

「プレミアリーグ通信簿」ということで選手の評価を独断と偏見でしてみました。

対象となる選手なのですが、既に移籍が決まっててなおかつ出場機会が少なかった選手、シーズン途中で移籍した選手は除きました。そのためロホ、ヤング、ゴメス、チョンに関しては対象外としました。

評価段階は

S 今シーズン最高のプレーを見せた選手
A シーズンを通して素晴らしい出来を見せた選手
B+ 波があり、Aまではいかないもののいい活躍をした選手。
B 及第点の活躍をした選手
B- 高評価をつけるほど活躍をしたとまでは言い難いけど、反対にC以下だと少し厳しすぎるかなという選手   
C 期待を下回った選手
D 貢献度が低く残念なパフォーマンスだった選手。

かなり長くなってしまったのですが、1つのエンタメとしてお楽しみください!

GK

ダビド・デ・ヘア

評価:B-

長年、ユナイテッドを支えてきた牙城にここ数年ヒビが入ってきている。印象深いシーンは18節のワトフォード戦。イージーボールを取り損ない失点。28節のエバートン戦ではフィードを相手に当ててしまいゴールを許してしまっている。ペナルティエリア外から打たれた正面のミドルシュートを取りこぼすというシーンがかなり増えてきたように感じる。スールシャールが一貫して彼を信用している点を見ても、トレーニングではハイパフォーマンスを見せているのだろう。GKコーチが変わっても状況が好転しない点から、やはり技術面よりもメンタル面に問題を抱えているように感じられる。実際、ブレイズで武者修行をしているヘンダーソンに来季の守護神を任せたいという声は高まってきている。ここまで聞くと酷いものに聞こえてしまうが今季カップ戦含め4回のシティ戦で見せた随所での超人的なセーブなどチームを救う活躍も。まだまだ実力は健在であることは確か。チームの暗黒期を支えた守護神であり、今いるメンバーの中では貢献度はずば抜けている。早く本調子を取り戻し、チームをこれからも支え続けて欲しいものだ。

セルヒオ・ロメロ

評価:B

ユナイテッドサポーターから絶大の信頼を得るセカンドキーパー。主戦場はカップ戦だがシュートストップのクオリティは非常に高い。またデヘアという絶対的な存在がいる中で一切不満などを見せず、自分のタスクを高いレベルでこなす点も素晴らしい。今シーズン出色の出来を見せたヘンダーソンが帰ってくることで、来シーズンは序列が下がる可能性もあり去就が気になるところ。

リー・グラント

評価:C

今シーズンはヨーロッパリーグ アスタナ戦でデビューを飾った。デヘア、ロメロの二人がいるためなかなか出番は回ってこないが、クラブや選手のSNS投稿ではお茶目な姿を見せておりサポーターからの人気は熱い。

デビューを飾ったアウェイのアスタナ戦では、帯同メンバーがアカデミーの選手中心の若いメンバーであったため「生徒を引率する先生みたいだ」とサポーターの間で話題となった。

アーロン・ワン=ビサカ

評価:B+

今シーズン、クリスタルパレスから4500万ポンド+500万ポンド(ボーナス)というDFの移籍金クラブレコードで加入した右サイドバック。

一番の特徴は長い足から繰り出されるタックルである。ビッグ6との対戦で、基本ボールを持たないところから始める受け身の戦術をとった今シーズンのユナイテッドにおいて、サイドで相手を完封したワンビサカの活躍は間違いなく対ビッグ6の戦績の良さに繋がっているだろう。

改善点はやはり効果的に攻撃に絡めない点。サイドバック(特に右)が高い位置をとって幅取りをする今シーズンのユナイテッドでは、サイドバックの攻撃性能は非常に重要であったが、彼がそのタスクを十分にこなせていたとはいえない。ボールを持ちすぎるあまり苦し紛れにクロスを上げるシーンが散見された。またクロス精度もまだまだ改善の余地あり。

改善点をいろいろ述べたものの彼はまだ22歳。プレミアリーグでのプレー歴が浅い中で、常に落ち着いてプレーできるメンタルに器の大きさを感じる。これからユナイテッド、さらにはイングランドを背負うようなサイドバックに成長してほしい、そのポテンシャルは十二分にある。

ディオゴ・ダロト

評価:D

他クラブのサポーターに彼をいちばんわかりやすく説明するならば、昨シーズンCLパリサンジェルマン戦で「ああ!PK!!!」という西岡明彦さんの伝説の実況を引き出したのが彼である。リーグ戦の出場はわずか4試合。ワンビサカの加入に加え、怪我で出遅れたのも大きく影響したのか出場機会が激減。さらに最終盤ではフォスメンサーとも序列が入れ替わってしまい3番手。ターンオーバーで出場しても目立ったアピールが出来ていないのが現状である。まだ21歳。やはり出場機会を多く与えたい。武者修行に出すのも一つの選択肢ではないかと思っている。

ハリー・マグワイア

評価:A | GREAT |

今シーズンDF世界最高額8000万ポンドで加入。

大きな怪我なく高いレベルのパフォーマンスをシーズン通して発揮してくれた。移籍金の高さゆえ期待値も相当高いため、厳しい評価を下されているのを見かけるが個人的には今シーズンのパフォーマンスには賞賛を送りたい。

ヤングの退団に伴い、加入1年目にしてキャプテンを任され、その中でリーグ38試合フル出場した彼の貢献度はやはり計り知れない。

特筆すべきはやはり空中戦の圧倒的な強さ。また時として1人で持ち上がり中盤に顔を出すこともある。

怪我人が多い最終ラインにおいて1つ大黒柱が出来たことはユナイテッドにとって大きい。来シーズンもキャプテンとしてチームを引っ張る姿に期待をしている。

ビクトル・リンデロフ

評価:B-

今シーズンでユナイテッド在籍3年目。スウェーデン最優秀選手賞を2年連続で受賞したとはいえ、とても失礼な言い方になるがビッグクラブに在籍しているのと今、スウェーデンにズラタン・イブラヒモビッチのような選手が一線から退いているからだと思っている。(イブラは1月にミランへ復帰)
獲得前から指摘されていたが「特別秀でた部分がない」選手ではある。昨シーズンはスモーリングと鉄板コンビを組み素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたが、今シーズン(特に中断前)は低調が続いていた。しかし状況はコロナウイルスによる中断で好転する。リーグ再開後は相方マグワイアよりも素晴らしい出来であったと言えるだろう。カバーリングの良さがとにかく光っていた。ただ、CB獲得の噂が浮上しているように、おそらくフロントやコーチ陣は彼の出来に納得はしていない。「彼でなければならない。」そう言われるような選手になるため、もう一つ殻を破ってほしい。

エリック・バイリー

評価:C

ポテンシャルに疑問の余地はない。これは全サポーターの意見が一致するのでないかと思う。ただ怪我に泣かされ続ける姿はずっと変わらない。出場もままならず公式戦はわずか10試合の出場にとどまっている。FAカップ準決勝のチェルシー戦で久しぶりのスタートからの出場だったがマグアイアと頭部同士が当たってしまい脳震盪で前半に交代。とにかく運がない。それでもPL第26節、先発したチェルシー戦では圧倒的なパフォーマンスを披露。ユナイテッドに多くはないスピードを持ったCBであり、それでいてボールを捌く能力にも長けている。怪我で離脱中に、クラブが契約延長オプションを行使したように、クラブもサポーターも彼のポテンシャルには大きな期待を寄せている。マグアイアの相棒を務めるだけの能力を兼ね備えている選手。それだけに怪我体質を克服して欲しいものだ。

アクセル・トゥアンゼベ

評価:D

若手ながらバイリーと同じく怪我に苦しんだシーズンだった。シーズン開始前に22年までに契約を延長。昨年9月のロッチデール戦ではクラブ史上最年少で腕章を巻いたのが期待の現れである。度重なる怪我の影響もあり、今季は公式戦11試合の出場。本職はCBであるが右SBもこなせ、今シーズンは7節アーセナル戦で左サイドバックもこなすなどユーティリティの高さを見せた。オーレも高く評価するリーダーシップを強みに来季の活躍が期待される。

フィル・ジョーンズ

評価:D

おそらくユナイテッドサポーターが最もネタにする回数が多い選手。そう、それがジョーンズではある。(もちろんサポーターは愛を持って彼をいじっている)デビュー当初はファーガソンに「ユナイテッドで最高の選手になれる」と言わしめたがそれももはや過去の話。13節のブレイズ戦で今季初先発。しかし彼のポジションを狙われた。簡単に競り負け、相手にチャンスを与え続け失点にも関与。結局、45分のプレーにとどまった。一生懸命プレーはしてくれるものの、出場すれば決定的なミスで批判を受け続けている。一生懸命やってくれるだけに、見ているこちらは彼の現状にもどかしさを感じる。中断明けは怪我で欠場が続いた。もはや彼にこのクラブでの居場所はないのかもしれない。

ブランドン・ウィリアムズ

評価:B

19歳という若さでEFLカップのロッチデール戦でトップチームデビュー。思い切ったオーバーラップを持ち味とする左SBである。彼の良さはやはり戦う姿勢を前面に見せてくれる点である。アカデミー時代から血の気の荒さの片鱗を見せていたが、トップチームに上がっても相手に臆することなく向かっていく姿勢は素晴らしい。ただ随所に若さが垣間見えるのが玉に瑕。オーバーラップのタイミング、1体1の対応の軽さなどまだまだ改善点はあり。右サイドバックでの起用もあり、うまくどちらのポジションもこなせるようになるかは来シーズンに期待である。今シーズンはショーの不在時や、3バック採用時のショーのCB起用に伴いビッグマッチでの起用が増えた。経験はかなり積めたシーズンではないだろうか。まだ十代。来シーズンはさらに成長を続けてほしい。

ルーク・ショー

評価:B+

昨シーズンのクラブ年間最優秀選手の彼は今シーズンも怪我で悩まされた。だが出場した時の彼のプレーの安定感は本当に素晴らしい。華のあるプレーをする訳では無いが、オーバーラップのタイミング、コース取りは的確で、対人守備も固い。居なくなって彼の素晴らしさを痛感することが多い。今シーズンは3CBの一角を務める試合も。可変3CBという難しいタスクを簡単にこなしてみせ、また1つ価値を証明した。やはり怪我の多さが玉に瑕。おそらく今シーズンのベスト左SB候補であり、イングランド代表にも怪我さえ癒えれば順当に選ばれるだろう。ユナイテッド在籍年数は長いがまだ25歳。現代フットボールでサイドバックに課されるタスクはますます増えているが、彼なら問題なくこなしてくれるだろう。

MF

ポール・ポグバ

評価:B

コロナウイルスでの中断まで怪我の影響で開幕から数試合しか出場できていなかった。出場できずファンからも批判的な声が相次いだ。ただ中断明けのスパーズ戦から復帰すると攻撃面においてクオリティの高いプレーを連発。圧倒的なフィジカルと推進力。視野とパスレンジの広さ。やはり持っているものの違い、ワールドクラスの証明をした再開後であった。ブルーノの加入で中盤での負担が減り、水を得た魚のように生き生きとプレー。彼の代理人であるライオラからは残留宣言が出ており、このままいけばおそらく契約延長もするであろう。ユナイテッド復権の核になる選手であるだけに、来シーズンはフルシーズンでの活躍を見たいものである。

フレッジ

評価:B

シャフタールからやってきて2年目。プレミアのスピードに慣れず軽さを露呈して終えた1年目とは違い、ついに本領を発揮し始めたように見える。高すぎる移籍金に見合った活躍は見せられず昨シーズンは批判の的となった。今季はチャンスメイク、守備面では広範囲にわたるカバーリングでポグバ不在の中盤を支え続けた。加入してから一番充実した時間を送ったことには間違いない。今の中盤で生き残るにはおそらくアンカーのポジションがベスト。ポグバ、ブルーノの控えとしたは攻撃面で相当見劣りする印象がある。現状マティッチしか計算できるアンカーがいない中で、彼の活躍は来シーズンの鍵になる。そのためには今より不用意なロストを減らす必要性が間違いなくあるだろう。

スコット・マクトミネイ

評価:B-

怪我人が続出する中、中盤を支え続けた。恵まれた体格による守備と、元FWという経歴から持つ攻撃性能の両方を兼ね備えた選手。何よりもパッションを前面に出して戦う姿勢が素晴らしい。シティ戦のゴールは今シーズンのハイライトの一つであろう。ただ再開後はブルーノ、ポグバ、マティッチという絶対的な三人を前に出番が減少。出場してもインパクトを残すことが出来なかった。6月末に結んだ2025年までの契約延長はクラブからの期待の証。来シーズンはこの三人に割って入る活躍を期待したい。

ネマニャ・マティッチ

評価:B

若返りを図るクラブの中で誰もが出番を失うと思っていたが、まさかの返り咲きを果たした。リーグ再開後、ブルーノとポグバを並べる攻撃的な中盤の構成をする中で、彼が後ろでリスク管理を担当。非常に質の高いプレーでユナイテッドの3位フィニッシュに貢献した。球出しの質が高く対人守備も強い彼の後継者が見つからないことは、ユナイテッドの懸念点の一つでもある。32歳で2023年までの契約延長を受け取ったあたりにクラブからの期待値の高さがうかがえる。現状アンカーを安心して任せられる選手が彼しかいないため、補強がない場合は彼の稼働率が来シーズンのユナイテッドの明暗を分けるかもしれない。

ティモシー・フォス=メンサー

評価:C

今シーズンは怪我で出遅れ、出場は5試合221分とかなり少ないものに。ただ終盤では両サイドバックで及第点のプレーができることを証明。ヤングという両サイドバックをこなす存在が抜けたユナイテッドにおいて、彼の存在は大きい。来シーズンはコンディションを整えフルシーズンを戦い抜いてほしい。

ジェームズ・ガーナー

評価:D

出場機会自体が限られており、トップチームでの評価自体するのが難しい選手である。昨年9月に契約延長を勝ち取る。ただトップチームでのハイライトはELのGS最終節のAZ戦で果敢な飛び出しで相手の攻撃を牽制。また攻撃面でセカンドチームで10試合8ゴールを記録し得点力もアピール。先輩であるフレッジも高く評価しており、今後に向けて期待が持てる選手である。来シーズンはトップチームでの出場機会を伺いたい。

アンドレアス・ペレイラ

評価:D | WORST |

今シーズン、ユナイテッドサポーターを最も怒らせたのは彼かもしれない。。。

4−2−3ー1の心臓、トップ下を任せられるも期待された活躍を見せることができなかった。確かに足元の技術はあるものの、判断スピードが極めて遅い。選択肢を自分で狭めてしまうシーンが多く見られた。

冬にブルーノ・フェルナンデスが加入してからは招集外の試合も増え、立場は非常に厳しいものに。テクニックはあるだけに、タスクを明確に定められたチームなら活躍すると信じている。

ジェシー・リンガード

評価:D

完全にカップ戦要員に成り下がったと言っていいだろう。ユース出身だがもう27歳。もうチームでは中堅であり若手という立ち位置ではない。最終節のレスター戦で挙げたゴールがプレミアリーグでは1年半ぶりのゴールという体たらくぷり。アシストすらゼロ。いくら何でもこれはいただけないだろう。いくら守備を頑張るとはいえ、ポジション的に攻撃での貢献がないと厳しい。ユース上がりとはいえ、放出候補になってしまっても仕方ないのではないだろうか。

ファン・マタ

評価:B-

前半戦、創造性が欠けていた中、多彩な動き出しでチームにアクセントを加えた。

やはり全盛期に比べると明らかにクオリティは落ち、序列はなかなか厳しいものに。ただヨーロッパリーグ コペンハーゲン戦で見せた活躍を見るとまだ必要な選手であると感じる。何よりピッチ外での模範的な姿が素晴らしい。

来シーズンも若いチームの手本になってもらいたい選手である。

ブルーノ・フェルナンデス

評価:S | MVP |

彼の加入後における活躍を十分に言い表せる言葉を残念ながら僕は持ち合わせていない。

14試合8G7Aという圧倒的な成績が示すように、彼はユナイテッドの全てを変えてしまった。

「現代的な司令塔」として攻撃的の心臓でありながら自陣付近まで戻って守備も行う。

本人が「自分はリスクを冒す選手だ。」と述べるようにリスキーなパスを常に通そうとする姿勢を持つ。ユナイテッドの前半戦の最も大きな課題、「トップ下の創造性のなさ」を解決してくれた。このプレースタイルゆえ、コンディションとパス精度が落ちた時にカットされる率が増えるため、相手のカウンターの起点になるという懸念は確かにある。

サポーターの話題の種であった「ポグバとの共存」も問題なく、SNSの投稿を見る限りピッチの内外で共存出来ているみたい。

来シーズンもチームの心臓としての活躍を期待するばかりである。

FW

アントニー・マルシャル

評価:A+ | GREAT |

公式戦キャリアハイである22ゴールをマーク。そのうち、17ゴールはプレミアリーグで記録。中断明けの31節のブレイズ戦では自身のキャリア初となるハットトリックを達成。ルカクの放出に伴いCFでの起用であったが大方の予想を遥かに超える活躍であった。やはりオフザボールの部分を指摘されるが、降りて受けにくる動き、ファーストディフェンダーとしての役割の部分に飛躍的な成長が見られ、選手として一つ上のレベルに達したと感じる。ブルーノの加入に伴い、彼を信用して迷わず動き出しができるようになったというのも後半戦の活躍の理由かなと思う。CF獲得を望む声が少なくなってきたように、彼への信頼、期待は日に日に高まってきている。来シーズンも「9番」としてユナイテッドを引っ張っていってもらいたい。

メイソン・グリーンウッド

評価:A | GOOD |

リーグ戦では10ゴールを記録し、10代の選手で二桁得点を達成した史上3人目の選手としてプレミアリーグの歴史に名を刻んだ。シュート精度はおそらくこのチームで一番。この年齢にしてすでに自分の攻撃の形を持っており、その上決めきるのだから恐れ入る。逆足も利き足と遜色なく扱う。ゴールシーンばかり注目されがちだが、そもそものテクニックレベルが非常に高く、判断も冷静。周りとの連携で相手を崩すこともできる。筋肉量を増やしボールをより持てるようになった再開後は、前半戦の課題であった「試合の中で消える時間が多い」という課題も解消されてきたように感じる。正直彼がどこまでの選手になるか想像ができない。「将来のサッカー界を担う選手」そんな選手になってほしいなと期待を寄せている。

ダニエル・ジェームズ

評価:B-

開幕のチェルシー戦で途中出場でデビュー戦での得点を記録し、そこから3試合連続弾を決めた。ただ8月の3試合で決めたゴール以降プレミアではネットを揺らせていない。9月以降右ウィングでの起用が中心になった影響もあり得意のカットインからのシュートの形ができなくなったのは事実。6アシストとサイドからのクロスで得点には絡んでいた。守備面では抜かりなく追いかけ、無尽蔵なスタミナも披露。やはり課題はオンザボールの質。相手の背後にスペースがないと全く輝けない。自分たちがイニシアチブを握る試合が増えると予測される来シーズン、どこまで活躍できるかは未知数。ただ、昨シーズン二部でも絶対的なレギュラーではなかった彼の獲得は、「未来への投資」という意味合いが少なからずある。これからの成長に期待したい。

マーカス・ラッシュフォード

評価:A | GREAT |

前半戦のMVPは彼だ。間違いない。キャプテンマークを巻くまでに成長。

昨シーズンまでと比べ圧倒的に仕掛ける数が増え、相手にとっての脅威であり続けた。スピード、テクニック、キック力はやはり非凡なものを感じる。CFとしてはオフザボールに難がある印象だが、ウイングとしての彼は相手が手が付けられない状況であっただけに負傷離脱が悔やまれる。

再開後は怪我の影響か仕掛ける数が減少。ラストパサーとしてのタスクをこなす場面が増えインパクトは薄くなった。

訴えで政府を動かすなどピッチ外でも注目を浴びたラッシュフォード。来シーズンは今シーズン届かなかった20ゴール。またチームのリーダーとしての活躍を期待している。

オディオン・イガロ

評価:B

冬に上海申花からローンで加入。ラッシュフォード の長期離脱に伴い、FWの数が足りなくなったためクラブは獲得に踏み切った。加入当初は獲得に懐疑的な声もあったものの、プレーで完全に黙らせサポーターを虜にした。中国リーグにいっても。テクニックやフィジカルは全く錆びついておらず、ユナイテッドにいなかった基準点型のFWとして期待以上の活躍をしてくれた。一見フィジカルで勝負するFWに思われがちだが、テクニックレベルも非常に高い。自身も子供の頃からユナイテッドのサポーターであり、減俸を飲んでクラブの緊急事態に駆けつけてくれた彼には感謝しかない。

おわりに

最後までお付き合い頂きありがとうございます。色々と書きたいことを書いてるうちに長くなってしまい、「これは申し訳ないなぁ笑」と思いながら作成していました。

こうやってシーズンを改めて振り返り、それを文字に起こすことで見えた発見もあり、このような機会を頂けたことに感謝しています。

ここだけの話、色々考えてる内に原稿提出がギリギリになってしまったので謝罪に謝罪を重ねたい心境です笑

個人的にユナイテッドのサポーターズクラブで"たまに"情報発信もしているので、そちらも覗いて頂ければ幸いです。

重ね重ねになりますがお付き合い頂きありがとうございます!

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1人でも多くの方に楽しんで頂けていれば、
非常に嬉しいです!

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お待ちしております!

次回はニューカッスル編!!

お楽しみに🦁

僕の昼食がちょっとだけ華やかになります