死際も空気を読む犬

大好きな愛犬が亡くなった😢

心臓、肝炎、胆嚢炎など色々持っていたけど、15歳というご長寿だった。
よく頑張ったね。

中二病真っ只中の中二の時から飼ってた愛犬で、飼ってたというよりは、赤ちゃんのように愛していた。

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行動も、表情も、仕草も赤ちゃんみたいで、妹が欲しかった私はいつも茶化していた。大人になっても、アリス(愛犬)の歌をよく作ったりして、アリスを踊らせて遊んだりしてた。(多分かなり嫌がっていた。)

私が海外にいた時や東京にいた時は、一緒にいれなかったから、実際家でずっと一緒にいれたのは、7年とか。

でも、その7年がとても濃くて、ずーっと一緒で抱きついていた。
向こうも寂しがり屋で、一人になると「みんなどこ?」って探しに来るから、家にいる時は、いつも抱っこ。それか鬼ごっこ。それかボール遊び。

一緒に暮らしていなかった時も、毎日FaceTimeで電話してた。

今までも何回か、もう今回はやばいんじゃないかって思うことがあったけど、今回は流石にもう持たないと思うって連絡をもらって、すぐさま飛行機のチケットを取って、ドイツから飛んで行った。

家に着いたら、痩せきって、ちゃんと歩けていないアリスがいて、「あ、これは本当にやばいな」って思った。この5日間、悔いなく過ごそう、と。

でも、私が一時帰国をしている間は、なんとか持ち堪えて、「じゃあドイツ帰るね」と覚悟してお別れを告げた2日後の朝方に「アリスが、息してない」と泣きそうな母から連絡があった。

アリス、昔から空気を読む力が半端ないな。

私がその場にいて、亡くなっている姿を直で見てたら、立ち直れないと思ったのか(多分立ち直れない)、私がいた時は持ち堪えて、私がいなくなってから亡くなるとは。

昔からアリスには、空気を読む力があって、家族内で喧嘩が始まったら、一足先に部屋を退出するのもアリス、自分より弱そうな者にはかかっていくのもアリス、甘えれそうなタイミングはとことん甘えるのもアリス。

こういう力、どこで習得したんだろう。さすが末っ子。

最後は、母が寝ている間に胸元で心臓発作で亡くなっていたそう。
母が目が覚めたのは息が止まった直後だったらしく、まだ身体は温かったそう。モフモフしたあの身体にはもう触れないと思うと、かなり寂しい。

でも、「ペット」って本当、人間の自己中心的な概念だよなぁと改めて思った。そりゃあ家にいた方が、家は明るくなるし、癒しになる。でも、見方を変えれば100%こっちの都合で飼われて、最後は死んでいく。我が家で幸せだったと天国で思ってくれればいいなぁ。

生意気な妹だったから「愛弓にだけは心配されたくない」とか天国で言ってそう。。

母が天国にいる父親に「アリスをお願いしますね」と頼んだそう。なんか二人でうまくやっていけるのか不安だけど、仲良くしてて欲しい。

こうやって家族ってどんどん減っていくんだなぁ。

本当、諸行無常。


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