恋愛なんて
恋愛、結婚はいいものだ。
世間一般的に言われる、それ自体はたぶん間違ってないと思ってる。
適齢期のタイミングに望んでいるか否かは別として、人生で一度も憧れだことがありません、って人はかなりの少数派だと思う。
私だって漠然とそう思っていたし、大人になるにつれて自然にそんな機会ができるものだと思っていた。
高校生になれば、
大学生になれば、
社会人になれば、、、
きっと大切な人ができる。
できればいいと思っていた。
このつまらない人生が少しは楽しくなるのではないか…という淡い期待を込めて。
この気持ちは嘘でもなんでもない。
でも、できないまま29年。
ガードが堅いから。
いや、理想が高い?
大した魅力がないから。
自分に自信がないから。
総じて、「恋愛に全力投球できない自分」のせいにしてきた。
どうやら違うかもしれないと気づいたのは、
住民票の閲覧制限更新のための手続きに向かう道で、自問自答したから。
「私、家族ほしいの?」
…
散々「大切な人」とか思っていたくせに、
あまりにもあっさりと『NO』がでた。
馬鹿みたいだと思った。
きっとあの人たちとは違う、大切な人ができるはず。
あんなに傷ついて、苦しくて、
家族はみんな「敵」だったのに。
すっかり忘れて、そんな都合のいいことばかり考えてた。
弱みを見せれば足元をすくわれるって、
どうしても心のどこかで思っていて、
身近な夫(=自分の父)の像は、想像しただけでどうしようもなく怖いのに。
本能的に距離を置くのは当然なのに。
なんでこんな簡単なことに気づかなかったんだろうなぁ。
恋愛、結婚っていう行為そのものには憧れる。
でも、その先の生活に希望を見出せない。
そんな私はきっと恋愛できない。
これがいまの私の答え。
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