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第46話 台本

女傑という点くらいしか共通点の見当たらない2人が、第30試合で熾烈な闘争を魅せた。

【ラウンド1】
巨大人型兵器に搭乗し、致死的な手段で広大な領域を支配するサイナ・マレル選手に対し、ミルコ・クロコップ選手は生身。
一般ピープル目線でいえば卑劣とも表現できるサイナ・マレル選手だが、ルミコ・クロコップ選手は謎理論からの超展開で彼女を撃破すると、その後の怪現象も難なく処理。
この大会の参加者に一般ピーポーなど存在しないことを改めて印象付けた。
よって最後の意味深なセリフも、雰囲気だけ味わえれば発言者など特定できなくていい。

【ラウンド2】
混戦となったが、終盤になるとサイナ・マレル選手の持ち味が存分に発揮され、ミルコ・クロコップ選手は爆風の餌食となった。

【ラウンド3】
冒頭おっさん呼ばわりされたミルコ・クロコップ選手が、怒りのゴリ押しで戦局を得意の勝ちシナリオにねじ込んだ。
サイナ・マレル選手が何をどう予測したら防げたのか、今もって解っていない。

【ラウンド4】
サイナ・マレル選手が理性的に戦闘を進めたが、満を持して負けフラグを回収、無事に2連敗し敗退をキメた。
ベスト8レベルの対戦相手ともなると、そう何度も爆破系の攻撃で落ちるほど甘くはないが、やったか発言さえなければ違う結果になっていた可能性は否定できない。


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