見出し画像

ふるさとキャンパス〜もうひとつのキャンパスライフin福島

ふるさとキャンパス参加までの経緯

僕は早稲田大学に通う大学生2年生だ。出身は大阪府で大学から上京している。去年度は上京1年目で右も左もわからず手探りで東京で生活し徐々に慣れてきた。人の出会いに恵まれ、自分のやりたいことが具体的に見えてきた。僕は高校時代に読んだコミュニティデザイナー山崎亮さんの著書をきっかけに、地域コミュニティに興味を持った。大学に入学してからは地域や地方に関する授業を積極的に履修した。そして実際に地域に入り込み、自身で感じ取らなければ何も語ることはできないということを思い知らされた。3月に宮城県栗原市に行き、初めて一人で見知らぬ街を訪れた。そこで都会ではなかなか感じることのできない人のつながりというものにふれた。まさに山崎亮さんの著書にある、地域コミュニティの一部を肌で感じることができたように思う。将来的にはコミュニティが希薄化し過ぎた都会ではなく、つながりを感じられる地域で生活を送りたいという思いが芽生えた。さらに、去年度には先輩と一緒に学習支援施設に行く機会があった。そこでうまく言語化できないが、子どもたち一人一人が天才かのように感じられ、彼らの思いや考えにとても感動した。そこから行き場のない子どもの居場所を作り、それを中心に子どもだけでなく地域全体のつながりを深められる活動を志した。そしてこれからはもっと実践的に地域や子どもにふれ、目標をより具体的にするために学びを深めて行くことを決めた。しかしそんな矢先にコロナウイルスが感染拡大し自粛生活が始まってしまった。ステイホーム期間は約半年間続き、秋になる頃から少しずつ緩和していった。かといって大学の授業はオンラインで行われ、キャンパスには足を運ばないため実践的な学びがなかなか得られない状況が続いた。そんなときに大学の授業を受けながら、1ヶ月間福島で暮らすことができるふるさとキャンパスの存在を知り、地方で一定期間滞在することが出来ていなかったこととシンプルに楽しそうなことから迷うこなく応募した。


ふるさとキャンパスを通じて

僕が滞在することになったのは、福島県双葉郡楢葉町という福島県沿岸部のちょうど真ん中あたりに位置する街である。今は楢葉に来て1週間が過ぎた頃だ。以下に楢葉での主な出来事とそこで感じたことを書く。

11/17 滞在拠点近くの海岸に行った。海辺に津波の到達範囲や放射線に汚染された土が積まれている場所を見た。→被災地であることを改めて感じ、楢葉で暮らすにはどうしても考えなければならないことのように思えた。

11/18 1日かけて双葉郡を巡った。最も印象的だったのは広野町にある『千尋トンネル』(名前は僕が勝手につけた)。ここは昔の汽車が走っている時代に疲れていたトンネルだそうだ。下の写真のように、まさに千と千尋の神隠しに出てきたトンネルにそっくりで、ジブリファンとしてはとてもテンションが上がった!

千尋トンネル

11/19 夜の9時ごろに夜ご飯を食べ終え家までの帰路で警察に止められた。その時に警察の方に大学生であることを言うと「大学生にしては遅くない?」と言われた。→田舎の生活リズムが都会とは全く異なることを学んだ。東京・大阪なら警察に声をかけられる時間帯でもない。

11/21 この日は南相馬市小高に行った。特に目的を持って行ったわけではない。小高でたまたま前を歩いている学生に話しかけると、福島大学の学生だった。彼らは小高をフィールドワークし、街の課題を自らの手で見つけ出そうとしていた。とても興味深いので一緒にフィールドワークをさせてもらった。→彼らの中には高校生の時から地域に関心を持ち、実際に活動を行なっている子がいた。実際に行動に移せる意欲と、そこまで具体的なものに仕上げるだけの知識を培ってきた背景を知りたい。

11/22 楢葉ではなく、ふるさとキャンパスのもうひとつのキャンパスがある白河に行った。ゼミで白河に来ていた宇都宮大学の学生と出会った。→一人一人異なる問題意識を抱えていて、それぞれの手法で改善しようとしていた。興味のある分野などは違えど、こんなにも多くの学生が地域課題に関心を持っているのだと感じた。

これから

東京から来ているということで最初の1週間はあまり積極的に人に会いに行くことを避けていた。そのためあまり地域の人との出会いはなかった。しかし1週間がとうとう経過したので、これからは地域の面白い人と面白い話をたくさんできればと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?