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それぞれの仕事観 [Footwork & Network vol.17 no.3]

あなたは「社会人」と聞いてどんなイメージをするだろうか。
すでに社会人である人、これから社会人になる人では違った捉え方をするかもしれない。また同じ社会人でも今現在歩んでいるキャリアは人によって全く異なるだろう。

気になる人

今回のF&Nの記事は、新たに出会った人の1人にフォーカスして書くことになっている。私は、記事を作成するにあたりすぐに取り上げたい人物が心のうちで決まった。ここでは、Kさんとして紹介していく。

私が所属するゼミでは、創造的なコラボレーションのデザインというテーマのもと先生、学生、チューターが同じ場に集い活動をする。Kさんはチューターをしている。チューターとは、塾のOGOB(大学生)がアルバイトでやっているものだと私は思っていたので、大学のゼミで社会人のチューターと関わる機会があるとは思っていなかった。私はKさんに興味をもった理由の一つとしてこの点が引っかかったのだと思う。

この引っかかりを不思議に思う人もいるかもしれない。Kさんもそのうちの一人であった。日頃お勤めをしながら、週に1度ゼミのお手伝いをする。できないことではないと思う。しかし、私の抱く社会人像では簡単には実現できないことであった。Kさんと私の仕事に対する考え方の違い、これが私に引っかかりを生み出したのだ。


仕事観の違い

私がこれまで抱いていた社会人のイメージ、それは「安定を得るために働く」ことであった。給与や休暇、福利厚生が確保でき生活するために働く、社会人とはそういうものだと思っていた。決められた時間に与えられた仕事をこなす、固定的な働き方は安定をもたらすと。自分の好きなことを仕事にする人もいるが、あくまで動機は生活の安定から外れず可能な範囲で自分の興味に近い業界に所属しているのだと考えていた。
しかし、Kさんの仕事観は「安定のために働く」とは異なっていた。

Kさんは「常にワクワクしたい」という考えで働いている。「生活していくためでもあるが、それ以上に楽しさが働く原動力になっている」というようなことをお話しして下さった。Kさんは現在複数のネットワークでキャリアを歩んでいる。この人のために何かお手伝いしたいと思える人を支える、できる範囲でしたいことをするといった考えで現在の仕事のスタイルができているという。チューターは、学生時代から先生をお手伝いしていた流れで続いたそうだが、それぞれ複数所属できる、楽しさを維持できる場を選んだことで実現できたのだと私は思った。


私のキャリア

Kさんのお話を聞いて、私の「社会人像」は揺らいだ。私は一つの道しか知らなかったことに気づいた。果たして固定的な考えだけをもって進んでいいのかと思い始めたのだ。とはいえ、代わりとなる自分に合った社会人像は浮かんでいない。がそれもそのはず、私にはまだまだキャリアを決める判断材料が少ないからだ。きっと多くの経験を重ねてもなお、自分に合ったキャリアを見つけることは難しく、長い道のりになると思われる。けれどKさんのお話は、私の仕事観に気付きを与え固定観念を抜け出させた。このことがキャリアを試行錯誤していく一つのきっかけになることは間違いない。


#melc2021  #F&N

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