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ひいろのタロット帳 Vol.7

小アルカナ「ソードの世界」

ひいろのタロット帳では、私がタロットリーダーとしてこれまでセッションを重ねる中で感じてきたタロットの世界観を綴っています。

いわゆるタロットの解説書ではなく、あくまでも私個人のリーディング時の体感、イメージ、リーディングをする際に感じる印象、感覚を文字で表しています。

Vol.7は小アルカナ「ソードの世界」です。


ひいろのタロット帳 Vol.7小アルカナ「ソードの世界」

~Prologue: 五感で感じる「ソード」の世界
◆Chapter:1 「ソードの制限」
◆Chapter:2 「ソードの時間」
◆Chapter:3 「ソードの感情」
◆Chapter:4 ピックアップカード「ソードの7」
◆Chapter:5 スプレッド上の「ソード」
~Epilog~ 


~Prologue:五感で感じる「ソード」の世界


ソードの世界をイメージしたとき、思い浮かぶ文字や言葉はこんな感じです。

静 無機質 青 白 灰色 堅 硬 冷 凍 潔 軽 厳 賢 責任 断 無情 無慈悲 淡泊 無音 視線 圧 個人 無味無臭 留 止 

ソード=剣は、身を守る道具であると同時に傷つける道具でもある。
傷つけるものは相手、そして自分。
ソードの鋒(きっさき)は時に他人へ、時に自分へ向けられる。
その鋭い刀に容赦はなく、切った物は二度と元には戻らない。
ソードの世界はその瞬間を境に振り返る景色は無になっていく。

ソードのスートは風。
風は軽やか、通り抜けていくもの、果てしなく遠くまでいくもの、実態の無いもの、その場に留めておくことができないもの、拡散、自由、操作できないもの
ソードの世界に吹く風は、暖かく穏やかなものとは違う。
一定の速さで強くも弱くもない向かい風。
剣を振りかざして起こる風は、一度吹いたらどこまでも吹き抜けていく。
風を起こすならば覚悟が必要。その風がどこへ行こうとも、取り返しが付かないから。
風を起こす者には責任がつきまとう。その風の行き着く先で起こる事、その風が巻き起こす結末に。
巻き起こった風がどう変化していくか、想像を超えた何かに変ってしまうかもしれない。
そんな危うさに常に監視されている。

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