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「地方創生に興味あるんでしょ」と問われた時に感じる些細な違和感について

以前、Facebookにこんな投稿をした。

これまで、自分が好きな場所で好きな人たちと好きなようにやってきていたけど、それを「ビジネスの観点からやっていきたいから協力して欲しい。」と言われた時に感じた違和感を珍しく吐露したのが上記の投稿だ。

これは個人の価値観だし、僕がまだまだあまちゃんだったからかもしれないけど、好きなことをビジネスにはしていきたいけど、お金を稼ぐために好きなもの・ことをぞんざいに扱いたくない。ましてや、そこに大切な仲間たちが介在するとなったら尚更丁寧なコミュニケーションを心掛けたいと思ったのが正直なところだった。

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前置きが長くなった。

「「地方創生に興味あるんでしょ?」と問われた時に感じる些細な違和感について」であるが、これは会社の同期が他の同期に僕のことを紹介する際に「いとたけも地方創生に興味あるんでしょ?」と質問を投げかけた時に生じた違和感である。その時は、厳密に言えば違うかもしれないけど、訂正するのがややこしいから「そうだよ。」と答えてしまったが、時間が経つにつれて、なんであの時その違和感を抱いたのかを突き詰めてみたくなった。

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確かに、僕自身鳥取で1年間地域おこし協力隊として活動していたのは事実だし、それを含め足掛け3年どちらかと言えばローカルを探求してきた。(鳥取のことだったら、めっちゃ話せるようになりました笑)
日本全国様々な地域を訪問させてもらった(遊びに行かせてもらった)から、傍からみたら地方創生に興味があると印象づいていても間違いないかもしれない。

だけど、正直なところを書くと「地方創生」そのものにはあまり興味がない。だから誤解を恐れずに書けば、現在1718存在する地方自治体が2040年にはその約半数である896に減少したとしても、それを事実として淡々と受け入れている自分自身が想像できる。

しかし、今でも鳥取をはじめ幾つもの地域と関わりを持ち続けている。
「地方」という大きな括りで1700以上の地域をひとまとめにされるから、実感がわかないが、「鳥取」、「神戸」、「福山」など自分が実際に関わったことがある、総数としては50もいかないであろう地域に関しては、本気で関わりたい。

もっと言えば僕が何度も同じ場所に行くのは「そこで出会った人たちとの経験や記憶」が根底にあり、またそこを訪れ、交流を深め、その地域やその人を良く知りたいという考えに基づいているだけなのかもしれない。
(なかなか足を運べてない場所が全国的に多いですが、情報は逐一追ってます!!m(._.)m)

「地方創生」の取り組みは今後「関係人口」に焦点を当てていくようであるが、いつまで継続していくのかははっきりしていない。

国会は先日地方創生に関するこんな方向性を打ち出しました。

個人的には、地方創生→一億総活躍→働き方改革と、潮流は地方から個人の働き方へとどんどんシフトしているように見受けられる。
ただ、中央がどういった方針を定めようが、
地方の人口は自然と減少していき、高齢化率は上昇し、空き家は増加していく。
対策を講じなければそんな未来は、より現実味を帯びて僕らにのしかかってくる。

それでも、自ら考え「地方で生きていく」ことを選び抜いた人たちがいる。

僕はそんな人たちを心から応援したいし、一緒になって何か取り組みたい。
国や自治体ありきじゃなくて、その地域で地道にコツコツと「自分のしたいこと」を通して、結果的に地域に貢献している人こそが、多分理想的な地方の作り方なのだと個人的には思う。(必ずしも正解ではないのかもしれないけど。)

だからこそ、移住者・定住者を増やしましょうとする「地方創生」に対して、些細ではあるけど違和感を感じるのだと思う。

今はまだ無理だけど、いずれ僕自身も色々な地域で仕事や生活ができるようになればいいな!


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