「怖い夢」2024年6月5日の日記

私は事故物件に住んでいる。怪奇現象はほとんどない。強いて言えば「さっきまであったはずのものが瞬きをする間に消えた」ことくらい。
怪奇現象は科学的に証明できることばかりだ。だから、その原因が発生しない生活をしている限り怪奇現象に出会うことはない。だから私は怪奇現象とは無縁の生活になるのだ。

怖い夢を見た。私はオカルト動画が好きでよく見ている。夢の中でも見るくらいに好き。夢の中で、素晴らしく面白いオカルト動画を発見した。廃屋で発生する奇怪な現象を次々と調査していくチャンネルで、再生数は多くて100回程度のものだった。チャンネル登録者は16人。どうしてこんなに面白いチャンネルの動画の登録者がこんなに少ないのだろう、と疑問に思った瞬間──動画の中に私はいた。

呪われた廃屋で起こる奇怪な現象に胸を躍らせた。心拍数があがり、次へ次へと謎を求めた。最後に女に会った。女は「こんなこと一生してられないから」と言って目が覚めた。このチャンネルを見たものは全員死んでいる。と最後に聞かされた。

目を覚ましたら7時58分、寝坊した。いっそ夢の中に閉じ込めてくれ。


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