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コロナワクチン後の解熱剤~市販薬でもOK~

こんにちは。
薬剤師の越川です。

本日は、ワクチン後の解熱剤についてです。
薬局でも「市販薬つかっていいの?」「どれがいいの?」と問合せがあります。

厚労省からはこんな案内がでています。

これをみると、市販されているNSAIDs非ステロイド性抗炎症薬)「ロキソプロフェン」「イブプロフェン」や、「アセトアミノフェン」が推奨されています。

ただ、使えない場合があるので注意が必要です。

【具体的にはこちら】
■してはいけないこと(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用・事故が起こりやすくなる)
1.次の人は服用しないでください
(1)本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人。
(2)本剤又は他の解熱鎮痛薬、かぜ薬を服用してぜんそくを起こしたことがある人。
(3)15オ未満の小児。
(4)出産予定日12週以内の妊婦。
2.本剤を服用している間は、次のいずれの医薬品も服用しないでください
他の解熱鎮痛薬、かぜ薬、鎮静薬、乗物酔い薬
3.服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないでください
(眠気等があらわれることがあります。)
4.服用前後は飲酒しないでください
5.長期連続して服用しないでください

詳しくはドラッグストアの薬剤師さん、または登録販売者さんにご相談ください。


具体的な商品(一例)

●ロキソニンS(ロキソプロフェン)

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●バファリンEX(ロキソプロフェン)

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●バファリンプレミアム(イブプロフェン+アセトアミノフェン)

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●バファリンルナJ(アセトアミノフェン)

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●タイレノール(アセトアミノフェン)

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※一例です。
※用法用量をまもってお使いください。

効果が高いのは、NSAIDs含有のロキソニンS・バファリンEX・バファリンプレミアムですが、高齢者や基礎疾患がある方は、「アセトアミノフェン」単独製剤が安心です。(小児や妊娠中・授乳中の方でも使用可)
強い薬はやだなぁという方は「アセトアミノフェン」単独製剤をお使いください。

実際、当薬局でもワクチン後の発熱や痛みに対して処方される薬はアセトアミノフェンが多いです。アセトアミノフェンで効かなかったという方はまだいらっしゃらないので、基礎疾患がある方、胃が弱い方、強い薬はやだなぁという方は「アセトアミノフェン」単独製剤をお使いください。

あ、それと、
「つらくなるのがいやだから、事前に飲んでもいい?」との問い合わせも時たまあるのですが、厚労省は推奨していませんのでご注意ください。
薬局でも「症状がでてから服用してください」とお伝えしています。

それでは。