SEIKO ロードマーベルcal.5740C
セイコーのロードマーベルの紹介です。
不勉強(という名の無関心)のせいでよくわからないですが、3種類くらいあるそうです。
これはCだから後期?タイプなのでしょうか。
無関心でもジャンクを買った理由としては
①ビンテージくらいの古さではあるものの毎時36000振動という高振動(2019年においても高振)
②国産の安心感、パーツの出回ってる数が多い
以上の2点からジャンクではあるものの購入してみました。
購入時の問題点としては、このリューズ。
元のデザインがはっきりしないほど"とぅるんっ"てしてます。
巻き上げられないじゃん。早速要交換パーツですわ。
ではムーブメント
撮影下手すぎてにょーんってなってる。
国産にはよくある2番車の軸と4番車の軸が重なる本中三針っていうタイプですね。
メリットデメリットに関してはよくわかんないです。4番車(中央のルビー)の上にある2つの金色のリングがあるルビーは保油装置ですね。
歯車としては3番車とガンギ車ですね。3番車に保油装置って必要か?
後は丸穴車(リューズの直線上にある)のネジ溝が3本になってますね。
これは逆ネジといってネジ溝が通常とは逆に切ってあるものです。
なので普通に右回しにすると緩みます。
優しい国産や一部のスイス時計は3本ネジ溝があるんですが、スイス時計のほとんどは普通のネジと同じで1本しかありません。(何度ネジを折ったことか。)
裏周りに関しては普通ですね。筒車とツツカナを外してみましょ。
とてもシンプル。
ダサいと言われても仕方ないくらいシンプル。
時計あるあるなんですが、カレンダーの有無が関係なく幅広のテーパーがかけられてるんですよね。
それがダサさをより強調してますね。
ではまた表に戻って、このテンプです。毎秒10振動してますので"とにかくうるさい"
ゼニスは買えないけど10振動が欲しい!って人はいいかもしれませんね。
毎秒10振動とか毎時36000振動とか細かい話はまた別の記事で。
うるさいテンプを外して、アンクル受け変色してるやん。古い時計あるあるがここにもありました。
油が上に乗ってる状態の受けのパーツってアンクル受けだけなんですよね。なので油切れやら油の飛び散りで変色やら汚れの付着が多少激しめ。
丸穴と角穴車を外すと。
香箱をうける部分にルビーがセットされてますね。
ルビーをセットするほどトルクが強いのか。
それと4番車の下にうっすら見えるのが2番車です。
受けを取った状態の写真は撮り忘れました。かたじけない。
香箱受けと香箱を外すといや、下の香箱真は摩耗してるんかーい。
めっちゃ汚れてる。紹介するにはいいサンプルだ。
こっちの方が2番車も見やすいですね。
しかしまた見事に汚れてます。
てことは香箱ももちろん
汚れてましたー。
流石に洗おう、これは。
ゼンマイは交換部品ないし洗えなくても仕方ないか。油ドバづけの方向で。
香箱の裏ももちろん
あれ、思ったより汚れてない。
それに香箱にもルビーがセットされてる。
輪列の汚れはこんな感じですね。油が切れて焼きついてる感じ。
巻真にもカスがつくほど汚れが固着してますね。
そりゃ動かんて。
それで以上のパーツを全部洗浄すると。
また見事な汚さ。
手洗いでこれだと機械洗浄は恐ろしいですね。
分解編みたいになってますがロードマーベルはこれで終わりです。
普通に洗浄、注油、歩度調整して終わりました。
次は懐中時計とか紹介できればと思います。
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