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FM0800SC

今回(久しぶり)に更新するのはフランク三浦の本家の方です。
このムーブが入ってる個体は少ないですが時たまあります。今のところはFMの中で搭載されてるのは3種類くらいですかね。
これはETAのムーブではなくソプロードというエボーシュメーカーが作ってます。
そして元を辿ると国産S社が開発した4Lらしいです。
ちなみに錦織圭選手のスポンサーであるT・H社のcal.1887というムーブも某S社です。
オリエントにも某S社は同じムーブを供給してるのでT・H社の時計に10万以上出すのがバカらしいという人はオリエントどうですか?

話脱線……

ではOHしていきます。
まずローター(回転錘)を止めてる中心のネジ×3を外して

すぐ裏へ

この裏周りは好きなんですよねー、とにかく簡略化されてて不具合も出づらくOHする側としては助かります。
パーツを全部納めてる板を止めてるネジ×5を外してと

見たところで面白みも何もないんですけど時計なんてこんなもんです。
ぜーんぶパーツ取っ払って、

すっきり。

なんとも例えようのない板が残ってますが、ネジ頭が割れかかってるので外さないのが懸命でしょう。
(汚れは超音波でなんとかなりますので手抜きとは言わないで…。)
表に戻りまーす

えぇそうです、同じ画像です。(撮り忘れ)
金色のテンプの左下の切替車(リバーサー)を外すんですが、

コの字のバネを外します。
こんな形しててもバネですので飛びます。
ホント厄介…
そしてこの穴石の小ささ!

この前のcal.96と比べたらこんなに。
注油しづらいわー。
さぁ、組み立て時の億劫さは置いといて続き。

リバーサーとテンプも外しちゃいまして。
後は分解する順番はどんな時計でも同じなのですらすら〜と。

あ、ここで1つ。真ん中に4番車、その左に3番車。そしてその左にもう1つリバーサーがあるんですよ。
ここは設計上の欠陥と言わざるを得ないです。
もし自動巻部分のみの修理などと言われても結局は通常の輪列まで分解することになるので時計にも悪いし効率も悪い。
そもそも修理を考えずにムーブを載せ換える前提の設計です。
国産S社はマニュファクチュールを名乗ってるので載せ換えできたでしょうけど……。ちっ。

嫌になってきたので進みましょう。と言いつつもう終わりです。香箱受け外して香箱、2番車外して

はい、終わり!
もちろん組み立てる際は逆回しすればいいだけ。
次はクロノグラフとかしようかな。

#時計 #腕時計 #分解 #ETA #エタ
紹介してもいいよって時計持ってる人もいるんかな。

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