スーツケースとベビーカー

80リットル程度あるスーツケースを持って電車に乗らなければならないことが時々ある。

海外旅行が趣味の人とか、長期出張に頻繁に行く人はよくあることなのかもしれないが、普段膝の上に乗せれる程度の荷物くらいまでしか持たない人間としては、これほどの大きさのものを持って電車に乗るというのは新鮮な驚きがある。

普段は荷物が多い時はバックパックなので、それと比較するとどんなに重い荷物を入れていても軽く押して移動できるのですごく楽だ。ただ、駅では基本エレベーター移動となるため、今階段をダッシュで登れば次の電車に間に合うのに、というときもすぐに行動ができず、機動性が著しく低下している。

また、電車に乗ってからも、これだけの大きな物だと占有スペースが多くなるので他の人に気を使ってしまう。椅子に座ると隣の人や前の人の足にぶつかりそうになるし、かといって入り口近くに立っていても出入りする人の邪魔になる。

ほかの人がどう思っているかはわからないが「邪魔だなあ」と思われているのではないかと、勝手に考えてしまう。

なんだかこれってベビーカーに似ているなと思った。

ベビーカーを押している親の人たちもエレベーターを探さなくてはいけないし、電車内でもスペースをとったりすることに気を使っているのではないかと思う。周りの人の「邪魔だなあ」という目線にも怯えているのかもしれない。

今までベビーカーを押している人たちをただ漠然見ていたが、実際に自分が似たような経験をしてみると、その大変さ少しがわかったきた気がする。

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