世界をフラットに見ているわけではない

海外旅行に行き少し大きな街に行くと所々に日本のチェーン店を目にすることがある。

見覚えのある看板のデザインだからなのか、それとも読める文字が書かれているからなのか、周りに山ほどお店はあるのに、その店だけが目に入ってくることがある。

別にその店のことが好きで日本にいるときは毎週のように行っていたわけでもないし、場合によっては日本では一度も利用したことのない。そんな店でもなぜか不思議と気がついてしまう。

好きだとか嫌いだとかに関係なく、知っている、認識しているというだけで存在に気づいてしまい、注意が行ってしまうのだろう。

これは店舗の話だけではなく、色々なところでも発生する現象なのではないかと思う。

インターネットでもテレビ番組でも、自分の知っていること認識していることがどうしても目についたりしてしまうのだと思う。

そのため、場合によっては自分が嫌いなことばかり言っていたり、書かれていたりしているような錯覚に陥ってしまうのだと思う。

海外の街もそうだけど、じゃあ日本のチェーン店であふれているかというとそんなことはなく、ほとんどは初めて見るような店ばかりのはずだ。

自分は世界をフラットに見ているつもりだと思っていても、ついつい知っていることや認識していることに引っ張られてしまっていて、それは好きとか嫌いとかは関係ないのだということを意識しておく必要があるのかなと思う。

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