【感想】芥川賞受賞作「破局」が酷すぎて小説の未来を憂いている
ネガティブな記事は書かないようにしているし、小説に深い知識があるわけでもないし、なにより同じ物書きとして小説を一本書き上げ賞までもらったことはとても尊敬している。しかしそんな僕でもこんなタイトルで記事を書くくらい「破局」はあまりに酷かった。
何が酷かったのか。例をあげれば枚挙にいとまがないが、「虚無」と「エモさ」のこの2つに集約されると思う。
破局の帯にはデカデカと「28歳の鬼才が放つ、新時代の虚無」と書かれている。この言葉にあるように、この「破局」の魅力は著者・遠野遥の