卒業式で泣かないタイプ

明日から3月ですね。3月といえば、卒業シーズン。苦楽を共にした友人達や、お世話になった恩師との別れに涙する学生さんも多いと思います。

私は卒業式で泣かない人間でした。

別に友達がいないからとか、恩知らずな不良学生だったとか、そんなんではありません。

他人が泣いている姿を見ると冷静になる質、というのもあるのですが、転勤族だったから、というのも一因かもしれません。

小学3年生の夏に県外に転勤になり、友達と分かれるのが嫌で嫌で、毎日のように泣いて過ごしたのを覚えています。

子どもながらに、いくら泣いても転勤からは逃れられないと悟りました。

小学校の卒業式、私は泣きませんでした。このとき再び転勤が決まっていましたが、悲しくても涙は出ませんでした。

両親には「冷めてる」と言われました。

中学の卒業式も泣きませんでした。小学校、下手したら幼稚園や保育園からずっと一緒、という付き合いの長い友人…というのが私には居なかったので、咽び泣く友人達の中で私だけが泣いておらず、とても肩身が狭い思いをしました。

高校の卒業式も、私は変わらず泣きませんでした。大学に進学出来る!という喜びが勝っていたのです。

なんなら「卒業式で泣いたら指差して笑ってやる」と友人に宣言して、有言実行しました。

卒業式とか、周りの人間が泣いているのに泣けない人は、慰める側になればいいと思います。

周囲に流されず、冷静でいられるのは才能だと思います。決して冷めたい人間などではないんです。私の場合は性格が悪いだけです。

最後になりましたが、卒業される学生さん、卒業おめでとうございます。これからの活躍をお祈りしております。




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