マガジンのカバー画像

The Lost King 失われし王 ルイ=シャルル Ⅲ

20
『スカラムーシュ』のラファエル・サバチニが描くフランス革命秘話。マリー・アントワネットに良く似た時計職人デリスを利用してフランス乗っ取りを企むラサールは、今や帝国公爵となったジョ…
¥350
運営しているクリエイター

#ナポレオン

The Lost King~失われし王ルイ=シャルル第三部(1)オトラント公爵ジョゼフ・フーシェ

Ⅰ. オトラント公爵ジョゼフ・フーシェ ラサールが熟慮を重ねた様々な要素の中でも、偽のルイ十七世の為に社会的重要性と影響力を備えた後援者と渡りをつけるという問題以上に、時間をかけて取り組んだものはなかった。  探求を開始した時点から、彼の理性はジョゼフ・フーシェの手引きを切望していた。元オラトリオ会数学教授、革命家、国王殺し、国民公会議員、ギロチン使い、王党派に対する霰弾濫殺者、現在はオトラント公爵にして広大な領地の所有者、百万長者どころではない大富豪、そして如何なる政治

The Lost King~失われし王ルイ=シャルル第三部(2)国王登場

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

The Lost King~失われし王ルイ=シャルル第三部(4)予兆

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

The Lost King~失われし王ルイ=シャルル第三部(6)詐称者

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

The Lost King~失われし王ルイ=シャルル第三部(16)状況の人

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

ラサールの三人の「師」(3)ジョゼフ・フーシェ~もう一人のスカラムーシュ

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

サバチニ歴史夜話~ヴァンデミエールの勝利者

サバチニによる前書き 『ヴァンデミエールの勝利者』の中で私が披露しているのは、純然たる政治的意図に基づいた嘘の一例にあたり、典拠となる文献が存在していなければ、事実無根を理由に本短編集【註1】への収録は見合わせるべき類の作り話である。私は単に背景情報や物語に生命力と躍動感をもたらすのに必要なディテール描写の参考とするに留まらず、このささやかな喜劇における主演俳優の一人であるバラスの回顧録【註2】中で語られている事を、そっくりそのまま再話した。  ジョゼフィーヌ・ド・ボアル