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短歌人 月例作品 2024年3月号

冬至の日の午後はほんわりあかるくてもらった柚子を配ってまわる

西日さす冬の三時はいまは亡き人らに会える魔法の時間

天上の高柳先生にひとたばの野百合のような歌を届ける

トラックを洗うしぶきもまぶしくて仕事納めのひとのあかるさ

だしぬけに原稿用紙を丸めれば大文豪になった心地す

東海道新幹線で富士山が大きく見えるあたりにいます


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